ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

いい人なんだけれど…と言いたくなるとき

毎月1度、定期便のように手紙を出すパルの中に
ラジオのDJをしているパルがいる。

bitter-chocolate3.hatenablog.com


彼は珍しく続いている男性パルの一人で、
ブログをさかのぼるとかかれこれ2年文通している。
こういうときに備忘録のようになっているブログは便利。

悪い奴ではない。
人畜無害というか決して他人に危害を与えない、
いつも穏やかで、温かく、そんな彼なのだけれど
たまにため息がでる。

今回の手紙も、つい「はぁ…」とため息をついてしまった。
彼は敬虔なクリスチャンで、せっせと私にも教会のパンフレットや
教会の名刺のようなものを同封する。
今回も

「幸福が君を待っている!
ぜひ、ここを訪れてほしい!」

という内容の教会のちらしを同封していた。
”ちらし”とスーパーのちらしと同じ扱いをしてしまったけれど、
私には”広告”にしか見えない。
何度も、”宗教には興味ないから、別の人に配ったら?”と
これ以上に直接的な言い方はないでしょ?と思うくらいの
強い表現で言ったつもりなんだけれど、
粘るね、あんたも…と同封されているパンフレットにため息が出た。

苦境の中、宗教や信じることが一縷の望みになっている人の
宗教まで否定しようとは思わないけれど、
いまの私には宗教は必要ないの、と何度も言っているのに。
ロンドンのパルやアメリカのパルたちに
なんて伝えたら、彼は私の宗教に対する思いを理解してくれるのかしら?
と英語での表現方法を聞いたら、
「それはもう英語の話ではない。」と言われた。
宗教さえちらつかせなければ、いい人なんだけれどなぁ。

 

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『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』

 サウスカロライナのパルに「日本について勉強するのは良いけれど
読んでいる本が古すぎない?」と言ったら、
「じゃあ、おすすめは?」と聞かれた。

おすすめは…『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』。
原題は”Pretty Good number one"

 

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

 

 

と紹介しておきながら、実は読んでなかった。
2014年に在庫なしが続くAmazonから手に入れたときの達成感!
そのまま放置してました。
3年ぶりの封印を解くのはいまでしょ!と読み始めた。

『英国人一家、日本を食べる』の二番煎じ、は言い過ぎにしても
同じようなスタンスで日本を語るのかと思って読み始めた。
『英国人一家…』は、かなり食に詳しいイギリス人が
日本の高級旅館やふつうの一般庶民は行かない、
行けない店が多く、ほぉ~っと思ったり、よだれが出たり、
一家で日本を旅行している割には家族の存在は薄め。

『米国人一家…』は、東京都中野区のアパートに家族で
一か月滞在した旅行記?滞在記。
たまに1800円のうな重がでてきたりするけれど、
チェーン店のたこ焼き、サーティワンモスバーガー
はなまるうどん、と庶民的。
そして、娘のアイリスちゃんがあちこちで友好的な親善大使の
役割をしたり、一緒に日本食を楽しんでいることが
あちこちに出てくる。

著者が日本文化で驚かされることは、そのまま
アメリカに行って日本人が驚かされることなのだろう。
子どもが一人で電車に乗ったり、
一人で買い物に行ったり、
公園まで行かずに路上で遊んだり、
へぇ~、アメリカでは違うのか、と逆に読んでも楽しめた。

ロンドンのパルに『英国人一家…』(原題はSushi and Beyond)を
紹介したら、イギリス人のユーモア炸裂で面白かった!と
言っていた。
『米国人一家…』もアメリカ人におすすめできる日本旅行の本。
我が家が海外旅行をしたら、きっとこんな感じになりそう。
どこかでゆっくり現地の生活を楽しみつつ、
食べて、食べて、食べて…あぁ、楽しそう。

 

Pretty Good Number One: An American Family Eats Tokyo

Pretty Good Number One: An American Family Eats Tokyo

 

 

 

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10代のこどもたち

 

アメリカのパルから手紙が来た。
彼女はいつもタイプレターだけれども、
読みにくい文字に四苦八苦するよりは、タイプレターのほうがいい!

彼女は現在子ども3人が10代。
お互いに連れ子を連れての再婚カップルで、
最初の手紙で誰と誰が私の連れ子で…と読んだ気がするけれど
もう誰が誰の連れ子だかわからないほどに平等に手紙の中でも
書かれている気がする。
どちらも3人ずつの連れ子で、現在は子ども6人。

その中で、3人が10代後半で、
長男は勉学に励むマジメ、次男はモテ期。
長女は…

M is a typical teenager girl righ now,
and ohhh...
sometimes I want to pull my hair off with the
mood changes.
(Mはいま典型的な10代の女の子で、

はぁぁぁ、、、
時々、私は髪の毛を引っこ抜きたくなる)

pull someone's hair out:いらいらして頭をかきむしる
の変形バージョン?
いらいらして、きぃ~!!と自分の頭をぐちゃぐちゃにしたくなる
そんな日々らしい。
うわぁ…10代の子どものいるママって、大変そう。
我が家も5年後には10代のこどもが3人。
想像しただけで憂鬱になるので、想像もやめておこう。

モテ期の次男くんは優しい穏やかな性格のようで、
それでいて女性がおいておかないタイプらしい。
私の周囲にいなさすぎて想像できません。
なんでも元彼女は超ゴージャスだったらしいのだけれど、
性格に難アリ。
いまの彼女は性格はすごくいいのよ~ということなのだけれど、
元彼女は復縁を迫っていて、次男君は二人の女性の間で揺れ動き、
「若いから、女性を見る目がなくて、
自分がどうするべきかわかってない」と
パルは次男くんに温かい目で、”今の彼女推し”しているけれど…
これ、新旧どちらの彼女にも失礼な男だなぁ、と
私は読んでいて思ってしまった。

うちの息子が同じことをしていたら、
「どっちの彼女にも失礼すぎるわ!!」と私なら怒ってしまいそう。
いや、そんな揺れ動く男なんて、別れておき!と
彼女に忠告しておくかも。

 

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エマ・ワトソンとフェミニニズム

 エマ・ワトソンが胸が見えそうな状態の写真を撮ったことで
フェミニストから偽フェミニストだと批判を受けているらしい。

www.huffingtonpost.jp

私はフェミニストだけれど、
エマ・ワトソンを偽フェミニストだとは思わない。
(しかし、みんな偽者を作り出すの好きだな~と思う。
偽本好き然り。

bitter-chocolate3.hatenablog.com

私は本物よ!と証明することのほうが大変で、
私は偽物で結構です…と思ってしまう省エネな人間になってきた)

 

胸を見せたい?どうぞどうぞ~としか思わないけれど。
ノーブラだろうと胸を見せようと、
胸が見えそうで見えない状態だろうと
あなたがしたいと思ったことをすればいい、
女性の性に縛られずに自由に生きる、
それが私にとってのフェミニズムだわ、と改めて思った。

便所が汚いイメージがついてトイレへと言葉が変わり、
いまはパウダールームだか女性用休憩室だか知らないけれど、
フェミニズムもイメージが悪い。
一言、「フェミニスト」だって言っただけで
そのあとは言動をこんなに制限されるなんて。
フェミニストはこうあるべき!なんて誰が決めたのやら。
みんなの中にそれぞれのフェミニストがあっていいだろうに。
良いと思うことはそれぞれの価値観で違うとわかっているのに
フェミニストは画一的って、なんで思えるのかしら。

私の思うフェミニズムは決して女性優位主義ではない。
ジェンダーを超えたもの、というほうが近い。
女性ということで期待されるものから自由になる、
自由になりたいと思っている人は、
男性が男性として期待されることを期待しない。

フェミニストと胸を主張することに対立はないと
若いのに言えるエマ・ワトソンはすごいと心底、思う。
ええ、全くの皮肉もなく。
私は専業主婦をすることが
ものすごく長い間、葛藤とストレスの元になった。
そんないまの私は、”リベラルフェミニスト”が近い。
っが、日本ではラディカルフェミニストが多い気がする。
リベラルフェミニストは性差から自由になろうとするのに対し、
ラディカルフェミニストは女性を苦しめるのは男性社会や
男性だと対立路線。
私も一時期はラディカルフェミニストだったけれど、
「俺まで攻撃対象か?男っていうだけでひとくくりにすることに
抵抗はないのか?」と当時の彼、いまの夫に言われ、
確かにねぇ~…と思った。

いろんな人がいる、いろんな女性がいて、いろんな男性がいる、
いろんな人がいるから世界は面白いのよ。
フェミニストはこう!と画一的だったら
世界は面白くないじゃない。
ストリッパーのフェミニストもいるだろうし、
弁護士のフェミニストもいるだろう、
それぞれが自分の中で大切にしている思いがある、
それではダメなのかしら。
エマ・ワトソンフェミニストか?と聞かれたら、
本人が「フェミニスト」って言う限り、そうだと思う。

ココナッツ!ココナッツ!和菓子?

ロンドンのパルが送ってくれたお菓子の中で
家族のみんなが「甘すぎる!」と手を出さないのに
私一人が延々と食べてしまっているものがある。
それがこれ。

f:id:bitter-chocolate3:20170305203937j:image

coconut ice(ココナッツ アイス)とあるけれど、
アイスクリームではない。
ココナッツの砂糖漬けかと思うような甘さ。
調べると、材料は3つ!
乾燥ココナッツ、コンデスミルク、砂糖。
そりゃ、甘いに決まっているわ!!という甘さなのだけれど
ココナッツのシャリシャリがたまらない~、
止まらない~。

これ、作れるんじゃないかしら?とレシピを調べようとするものの
coconut iceで検索すると、
ココナッツアイスクリームしか出てこないんですけれど~!と
ロンドンのパルにレシピ探すの手伝って!と
メッセージを送ったところ、
すぐに紹介してくれた。

"Ridiculously easy”(バカらしいほど簡単)、

とレシピのページにもあった。

www.carnation.co.uk

ちなみにロンドンのパルはココナッツケーキに目がないらしい。

ココナッツケーキって、どんなもの?と調べてみると

スポンジケーキの上にクリームとココナッツたっぷり。

これ、おいしくないわけないわ~。

Wedding Cake Trial

 

「私たちが兵庫に行ったときに
ヤスがお好み焼きを作ってくれたように
あなたたちがロンドンに来たときは、
私がココナッツケーキを焼くわ。」と。
こうやって私は各地で食べる料理の予約ばかり埋まっていくので
旅行を妄想するだけでよだれが出る。

 

ココナッツケーキをロンドンのパルもアメリカ人婚約者も

大好きだというので、

それなら春の結婚式でのケーキもやっぱりココナッツケーキ?

と聞いたら、

「Dorayaki」と。

・・・ドラヤキ?それって、もしや、ドラえもんの好きな

あのどら焼き?あんこの?と驚きながら聞くと、

”Yes"。

ロンドンの和菓子屋に特注のどら焼きを作ってもらい

ウエディングケーキの代わりにするそうです。

新郎新婦がどら焼きに入刀か…。

面白そう!絶対に写真を送ってよ~とお願いしておいた。

 

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ロンドンのパルから小包到着

ロンドンのパルから小包が届いた。

タイミングを合わせたわけではないのに、

私が日本酒(またしても兵庫のお酒)を送ったタイミングで

「実は私もお菓子便を用意しているところ」とロンドンのパル。

1日の差で私が早く出し、ロンドンにも5日で到着。

そして、我が家にも到着した。

 

青いかわいいパッケージ…リコリスきたー!!

リコリスは結構です」と何度も言ったのに、

なんでみんな「このリコリスなら、おいしいかもよ」

と思うのかしら。

メーカーとかパッケージのかわいさとかじゃないの。

味がすごいんですって!!

f:id:bitter-chocolate3:20170305180501j:image

 

中身はこれ。

Oh no~!!!と一家で叫んだよ。

みんなでちぎって食べましたとも。

f:id:bitter-chocolate3:20170305180516j:image

あら、不思議!この青いパッケージのリコリスなら食べれる!

意外においしいわ!…とか、ないから!

やっぱりリコリスだーと、口に入れたものは飲み込んだけれど

あの小さな青い箱にこれが2つも入っていた。

 

隣のピンクのココナッツのお菓子はおいしかった。

とんでもなく甘く…1つ食べただけで、手が止まったけれど。

 

f:id:bitter-chocolate3:20170305180533j:image

イースターの季節なのね~とうさぎのチョコレートを

ぼりぼり食べながら、季節を家族で感じた。

甘すぎたり、リコリスの味にノックアウトされたり、

「国によって味覚は違うのね~。」と娘の花子がしみじみと

呟いていた。

お菓子で世界を感じたらしい。

ロンドンのパルが送ってくれたかわいいお菓子に比べ、

私からは日本酒をプチプチでぐるぐる巻きにして送った無骨な小包。

「今回もパーフェクトに届いたわ。割れてないわよ。

さすがヤス(夫)!」とロンドンのパルも夫を褒めていた。

ええ、几帳面な夫が几帳面にぐるぐる巻きにしてました。

あぁ~、あんまり巻くと重くなって送料が~!!と思ったのは秘密。

無事に着いたようなので、よしとしよう。

 

しばらくイギリスのお菓子を堪能できそう。

リコリスを除く)

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パーソナルスペースはどのくらい?

 

サウスカロライナのパルからメールがきた。
「いま読んでいる本によると、日本人は西洋人に比べて
パーソナルスペースが狭いって書いてあるんだけれど
本当?
あと、本によると、プライバシーって言葉が日本語にはないって
書かれているんだけれど、本当?」とメールがきた。
彼女が読んでいるのは"A History of Japan" by Mason & Caiger

 

A History of Japan - 日本の歴史 (タトルクラシックス)

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  • 作者: リチャードメイソン,Richard Mason,ジョン ケイジャー,John Caiger
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 プライバシー、確かにそのまま英語を使っているので
日本語にはない言葉かと。
英語に訳しにくい日本語もあるし、
日本語に訳しにくい英語もあるのよ~と私の中で
日本語に訳しにくい英語代表はidentity
(自己同一性:わかったような気分にさせるわからない単語)で
英語に訳しにくい日本語代表は懐かしい。
懐かしいとノスタルジーはニュアンスが違い、
なにがどう懐かしいかで英語の単語を変えなければならないので
懐かしいは英語に訳しにくい、と思う。

日本はそもそもふすまっていう紙のドアでしきられた
生活をしてきた文化があるから、
きっちりドアのある西洋とはプライバシーの概念も違う気がする、
と話した。

パーソナルスペース、サウスカロライナのパルが言うには
「腕一本分」が普通の人との距離らしく…
それ、遠くない?と、つい思ってしまった。

日本人のパーソナルスペースがアメリカ人より近いのは
本当なのかもしれない。
パーソナルスペースは近くても
会ってすぐに知らない人と握手は抵抗があるから!
近いからって、身体接触は極力避ける。

私自身、久しぶりに実家に戻って古くからの友人に
久しぶりに会っても「久しぶり~!!」なんて抱きつかない。
顔の前で手を振るのが精一杯の気がする。
サウスカロライナのパルはパーソナルスペースは必要だけれど
ハグは可らしい。その基準がわからない…。
ロンドンのパルはハグには違和感があるそうで、
アメリカに婚約者の親戚を訪ねて行ったときに、
みんなから家族のようなハグをされてとーっても居心地悪かった、
と言っていた。

パーソナルスペース、地域差も大きいと思う。
私の故郷、岡山が私の中では標準だったので、
兵庫に来てから、会話をする人たちが
「近い。近いって!!」といつも私も思ってた。
何度か話しただけのママさんが「なんでやねん!」と

肩を叩いてきたり、
もちろん身体接触だけにとどまらず、
「その服、どこで買ったん?なんぼ?安かった?」もワンセット。
値段を聞くなんて失礼だわ!と最初はぷんぷん怒っていた気がするのに
いまは「安くなってたのよ~!どこどこで!」と言ってしまう。
関西人のパーソナルスペースは限りなく近いと思う。

 

 

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