ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"Where'd You Go,Bernadette"

"Where'd You Go,Bernadette"

面白そうな映画はないものかと探していた時に
見つけた映画。

ただ、映画の評価は低めで、「原作の方が良かった」
「原作の空気感をうまく作れていない」
ということで、原作を読んでみることにした。
映画よりも本で読むことのほうが好きなので今回も本を手に取る。

あらすじは、天才的な建築家で、素晴らしい賞も過去に受賞した
主人公BernadetteはシアトルでMicrosoftでプロジェクトリーダーとして
働く夫とギフテッドだろうと言われている一人娘のBeeと暮らしている。
ただし、周囲に全く馴染まず、溶け込まず、軋轢を生み…
少々、変人気味に。
そんな妻を心配した夫は精神科医に連絡を取っていたら、
あるとき主人公は行方不明になる。

「この本の空気感、私も読めてないかもしれない」というのが
読んでいるときから読み終わった今に至るまでの感想。
映画で答え合わせをしようかと思って、
途中で何度か映画の予告編を観た。
「物語の空気感をうまく作り出せていない」という映画の予告編で
答え合わせをしようとすることに矛盾を感じつつ。

予告編は「あぁ~!これ、あのシーンね!」というところが満載で
うまく作られていたように思ったのだけれど…。
でも、最後まで読んでもわからないのよ。
共感できなかったのよ、主人公にも変に優等生な一人娘にも、
何考えているんだか全くわからないピーでピーでピー―――と
ひたすら自主規制を入れずには語れない主人公の夫にも。
ついでにシアトル生まれのシアトル育ちの秘書にも。
全員、理解できなかった…、もちろん結末にも。
そして、これが売れて映画化された?本当に?
もっと面白い本、あるでしょ?と、つい思ってしまった。

500万語突破、56冊目。
面白くなくてページが進まず10日ほど読破にかかった…。
あまりにも読書が進まない私にこどもたちが何度も聞いてきた。
「なぜ、その本を読むのか?」
「そこに山があるハズ!と思っているから」
山…どれだった?どこだった?読み終わってもわからなかった。
山、あったのか…?
この作品の空気感、読み取れなかったかも。