読書が趣味です、と言ったら、アメリカのパルに「読書会してる?」と
たまに聞かれる。読書会、book clubというもので、
みんなで集まって一冊の本について語るらしい。
アメリカでは図書館でしていたり、ネットでしたり、友達でしたり…と
するようです。
英文学専攻だったパルはbook clubに何か所か所属しているらしい。
日本ではないよね…と在日経験の長いアメリカのパルに話すと、
「日本では読書はすごい閉鎖的で個人的な趣味になっているよね。」
と言われた。
買った本にカバーをかけて、なんの本を読んでいるか他人に見せないとか
本の感想を語り合ったりしない、と。
アメリカのパルに私はネットでレビューを書いたりしているわよ、と
紹介されたのが"Goodreads"
これって、日本の読書メーターと同じ感じかな?とちょっと先月末から始めてみたり。
私の場合はただの読んだ本リストにしかなってませんが。
そんなとき、この映画を見た。
ジェイン・オースティンの作品を読書会で取り上げつつ、重ねるもの。
ジェイン・オースティンの読書会 コレクターズ・エディション [DVD] (2008/09/24) エミリー・ブラント、マリア・ベロ 他 商品詳細を見る |
ジェイン・オースティンン好きのパルは結構いて、私も読んだことあるけれど、
英米のパルたちや映画の中の彼女たちのようにいまひとつ熱くなれない。
古典だからじゃない?とパルたちは言っていたけれど、多分、もっと根本的なもの。
常々、思っていたけれど、ジェイン・オースティンは日本の紫式部だと思う。
『源氏物語』を私が語るときの私の情熱は映画の中の女性たちと一緒ですから。
源氏物語を語る友達は大学までいなかったけれども
文学部ではそういう友達がまさに普通にごろごろしてまして、
各種、みんなで語ったものです。
「どうして、源氏物語には幸せな女性は一人もいないのにこんなに惹かれるのか?」とか
「なるなら、どの女性?」とか。ちなみに私は朝顔の君に惹かれます。
そう考えると、大学時代は毎日、読書会していたようなものかも。
誰かと本の感想を共有する楽しさを久しぶりに思い出した。