『テンプル・グランディン~自閉症とともに』をLalaTVで観た。
テレビ映画、というテレビ局が作成した映画。
自閉症がまだ認知されていなかった時代、大学を出て、
牛の肥育施設や食肉処理器具に疑問を持ち、より残酷ではない方法を構築していく、
というストーリーで、彼女の発明品はいまアメリカの半数以上で使われているらしい。
自閉症という障害があっても、彼女の母親はルールとマナーを大切に教え、
「人と違うけれども、劣っているということではない。」と何度も話す、
その姿勢に育児中の私はかなり感銘を受けた。
子どもに期待をかけつつ、結果は求めないという神業を育児中の親は求められる。
費用対効果とか努力は実る!と結果はついてくることを散々に言われて
育ってきて、
育児を始めると、急に「結果を求めない」と。
天地がひっくり返るように判定基準をころりと変えなければならなくなった。
偏差値や数字で評価されてきたのに、育児にそんな評価はない。
自分で自分を褒めるか、誰かに褒めてもらうか、評価の類は諦めるか。
私の場合は、もちろん自分にも甘く、夫にも適度な労いの言葉を求めている。
アメリカでママさんしているパルに、
「あなたはどこで自分の時間を作ってるの?」と聞かれる。
アメリカのパルたちは、夫と子ども抜きで、デートをする=息抜きになっているらしい。
あなたは?と聞かれたけれど、
私は子どもも連れて行けるなら、子どもと一家総出でお出かけするほうがいい、
なんて話すと、「どこで息抜きするの?」と驚かれる。
文化の違い?
一人でジムに行って、リフレッシュというのもアメリカのママさんに多い。
その活動的さに恐れ入る。
私は部屋でチョコ食べながら、読書していたい。
フランスの元軍人さんママは、中学生の娘と週末は10キロマラソン参加らしい。
「娘と参加できて、すごい楽しみ!」と。
10キロマラソン…なんで休みの日にそんな苦行を?と思ってしまうけれど、
楽しいらしい。どれだけ誘われても、全く惹かれないけれど。
いろんなママさんたちが、適度にリフレッシュしながら育児をしている。
その現実をすごく心強く思う。
10代の娘がいても、3歳の息子がいても、「これでいいのかはわからない。」と
みんないう。
決まった答えがないって、難しいのを日々、感じる。