ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

求めすぎ

夫に「クレームへの対応がひどい!!」と散々に愚痴っていたら、

「そもそもメイさんの求めるレベルが高すぎるのでは?」と言われた。

そうか、私が求め過ぎなのか。

家庭の都合をクレームつけている客にまで話すなとか、

馬鹿正直に「忘れてました」と告白すれば許されると思うなとか、

「きっちり説明します」とか「調べなおします」と言ったのに

何の回答もしてこないとか、

電話をかけてから、「え~っと、あれどうしようかな。」と悩むな、とか

そういうのって、求め過ぎなのね。

「もっとシンプルにしてほしいことを伝えるべきでは?」と夫に言われた。

それなら、とーっても簡単ですよ。

「いますぐ原状回復して。」以上。

でも、そのためには業者の手配と工事も2回必要で、その工事を

また適当にされたら嫌なので、私が立会したいので週末にしてほしくて…

「っで、いつ?!」と聞いているだけなんですけれど。

業種もいろいろあって、会社もいろいろあって、私の仕事感覚は

私の働いた会社で養われたものだろうから、

これが平均的なものかどうかもわからない。

私自身は事務職だったけれども、

現場にでる人が9割の男性だらけの会社だったので、

基本、服ドロドロ、貸したペンもドロドロ、渡した紙もかなりドロドロ。

メイクの有無にも服装にも何も言われず、臨月まで気づかれず…、

その上、おじさまたちに囲まれて長時間いたため、

「関西弁がおっさんくさい。」と関西人の友人に指摘される羽目に。

先日、岡山の友人にまで「関西のおじさんの物まね、うますぎ!」と

絶賛されました…。特技に入れようかしら。

ただ仕事意識は高く、仕事を誠実に丁寧にする、ということに関しては

自信を持って言える!と周囲の同じ規模や業種の会社を見ても思う。

”担当”の意味も重く、最後まできちんと見届けて

もちろんアフターフォローも欠かさない、それが次の仕事へとつながる。

たまにはきつい”サービス”も

「仕事がもらえるっていうのはいいことだ!」とする、

それが仕事だと思っていたし、いまでも思っている。

不平不満を言いながら仕事をしている人がいなかった会社にいたので、

仕事がちゃらんぽらんだったりすると、

「辞めたら?そのほうが、私にも他のお客さんにも幸せだと思う。」

と言いたくなる、そして、たまに言う。

お客さんが幸せになる仕事をするって、実はとても簡単なんじゃないかとも思う。

「自分がされて嬉しい、喜ぶことをする」だけ。

私が最近、素敵だなっと思ったのは、

留守にするので新聞を止めてと夏に新聞販売店に電話したら、

「気を付けていってらっしゃい!」と言われたとき、

116のコールセンターに今回の件を詳細に語ったら、

「それは大変ですね。」と共感の言葉をもらったとき、

(クレーム対応として”共感”は鉄則ですが、マニュアルっぽくなく、

自然で素敵だった。)

どれもこれもお金のかからないものばかり。

でも、そういう一言で、ちょっと気持ちが楽になったり、

「ここで(この人に)お願いしていてよかった。」と

思ったりするものなのだと思う。

その一言がマニュアルがなくても言えるかどうかというのは個人の資質に

よるところが大きいのだろうけれど。

そういえば、クレームを受けて訪問説明にきたNTTの人、

スーツを着てきていた。きっちり背広も。

「あら、意外に真摯な対応。」と思ったのですが、

着席するやすぐに脱いでいた…。

え~っと、10年以上前の私が就職活動中に言われていたマナーとしては

客先から「どうぞ、脱いでください」と言われるまで脱ぐな、と

言われていたような。。。

そして、帰りは座ったまま背広をまたわざわざ着て帰った。

正直、呆気にとられた。

私の記憶やマナーが正しければ、一度脱いだら、客先を出るまで

ジャケットは着ないように、と書かれていた。

着たらいかにも「はぁ~、やれやれ、仕事終わった」感が出るから。

私の持っていた本には「会社の半径50メートルは社員がうようよいるから、

20分ほど歩いてからスーツを着ること」なんて細かく書かれてました。

あなたを採点する目がどこにあるかわかりませんよ!ということです。

読んだときは、「細かいなぁ~。厳しいなぁ~。」と思ってましたが、

いまならわかる。それくらいはマナーとして頭に入れておくことが重要。

すべてのビジネスでそれをしなさいとは思わないけれども、

クレーム対応のときはもう少し礼を尽くすべきだと。

丁寧、誠実、迅速な対応をしてほしかった、と残念で仕方ない。

社会人1年目なら仕方ない…と思えるけれど、見たところ私より1回りは上。

はぁ、とため息しか出ない。