夫が「これって、どういう意味?」と
私が貼っていたポスクロのカードを持ってきた。
”Drop by for a spell!" と書かれている。
その上にはSalem(セイラム)とあるので、
セイラムにちょっと立ち寄って!ってことでしょ?
どこに疑問が?と思ったのだけれど、
夫は「前置詞が2つ続くなんて!」と。
そんな文法的なこと、気にしてなかった…。
ところで、このセイラムで魔女の絵、
”ハロウィーン”だから魔女?としか考えていなかったけれど
セイラムといえば、”セイラム魔女裁判”があった場所で、
その裁判では200名近い村人が魔女として告発され
裁判にかけられたということを調べて知った。
”Drop by for a spell."って、ハロウィーンの常套句の
”Trick or Treat"みたいなもの?とロンドンのパルに聞いたら
言葉遊びの一種よ、と言われた。
ところで、なんで、その言葉を?と聞かれたので、
ポストカードを見せたところ、
"inappropriate humour"(不適切な冗談ね)と。
”the idea 'witch hunt' in English,
is a very negative phrase”
英語で”魔女狩り”って、もっと否定的なものよ、
と彼女は語った。
実際は、ただ責めるべき誰かがほしかっただけなのよ。
そういう意味では、苦い歴史なのに…。
東京が関東大震災のポストカードを作るようなものよ、
ちょっと不快なユーモアだわ、というロンドンのパルの話を
へぇ~へぇ~と、なんだか頷きっ放しで聞いた。
イギリスやアメリカとの日本の”魔女”観の違いって
大きいな~と改めて感じた。
ロンドンのパルには不愉快なポストカードだったみたいだけれど、
この1枚は私に英語から文化から歴史から、
とてもたくさんのことを学ばせてくれた。
アメリカのパルたちは、また違う視点でこのポストカードを
見るのかしら?と思ったり。