ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『わたしのおとうと、へん…かなぁ』

こどもが小学生になって気づいたことがある。
私が小学生のときに比べて、支援が必要な児童が多いこと。
きちんと診断を受けている子もいれば、
そうでないこもいるようで、
「グレーゾーンのこは10人に1人いる」と知り合いの小学校教諭が
以前言っていた。
1年生の次郎のクラスにも数名いて、
その数名に先生たちがてんてこ舞いしている、
という話をあちこちで聞く。
そして、最初の席替えで次郎はその内の一人と席が隣になった。

「ずーっとしゃべってるねん!しかも僕のほうを向いて。
先生のほうを向いて、って、僕はいっつも言ってる。」

「引き算を考えていても、ずっと話しかけてくる。」

「突然、歩き出したりする。」

次郎も予測不可能なその子をどうしていいのかわからず、
「僕はどうすればいいんだろう?」と毎日のように聞くようになった。

そのこのことを全く知らないので、
「こうしたら?」というアドバイスもできず、
私も次郎と同じで悩み中。

そんなときに読み聞かせをする本を探していた図書室で
読んだ本。

 

わたしのおとうと、へん…かなあ (児童図書館・文学の部屋)

わたしのおとうと、へん…かなあ (児童図書館・文学の部屋)

  • 作者: マリ=エレーヌドルバル,スーザンバーレイ,Marie‐H´el`ene Delval,Susan Varley,おかだよしえ
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人
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弟はみんなと同じことができない、
おもらししても、食事をこぼしても、パパもママも怒らない、
友達にはからかわれる、そんなお姉ちゃんは
「いまのまんまのドード(弟)くんを、すきにおなり。
それがいちばんたいせつなことだよ。」とアドバイスされる。

教育への考え方やこどもへの接し方は本当に親によって十人十色を
痛感する日々だけれど、
この絵本を低学年の内に読んでほしいなぁ~と思った。
今回の読み聞かせはこれにしようかと思ったけれど、
「低学年に読むには長いのでは?」とほかのママに言われ、
見送った。

でも、支援が必要な児童を抱えるクラス担任には
ちょっと教室で読み聞かせしてほしい、と思った一冊。
支援が必要なこが新しい環境に戸惑いを感じていて、
そんなお友達への対応にクラスのお友達としてどうするべきかと
悩んでいる1年生もいることを次郎で知った。
パパやママ、お姉ちゃん、周囲の人たちといろんな立場を
一冊で教えてくれる絵本。