ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

雑学か教養か

以前、言われた言葉が小骨のように喉に引っかかっていた。
学校の先生から「花子ちゃんって、雑学に詳しいですね。」と。
・・・褒めてる?
それは先生流の誉め言葉ですか?と、一瞬引っ掛かりつつ
流しておいた。
なんだか言葉が足りないような誤解を受けやすそうな言葉。
それとも、なにか引っかかったっていうことは、そこにやっぱり誉め言葉以外の
何かを感じたのかしら?と思ったり。
暗に”雑学”に詳しいって、勉強以外、って言いたいのか?
それはやっぱり、先生の知らない鳥とか鳥とか鳥とか虫に
花子が詳しいから?
「中野さんってさ~」と花子が言ったら、
「クラスの?」「近所の?」なんて聞くのはど素人です。
「あぁ、スズメの写真集の中野さとるさんね」と我が家ではなる。

 

にっぽんスズメ楽園

にっぽんスズメ楽園

 

 花子のおかげで日々、鳥関連に詳しくなっていく…。

先日、ママ友と歴史の話になった。
10年の付き合いだけれど、知らなかった。
彼女が戦国時代が大大好きの”歴女”っていうことに!!
私はどうも戦国時代にはとんと興味がなくて…
飛鳥時代平安時代とか…江戸時代でも表舞台の男性より
女性が気になる…という話をママさんとした。
「私たち、超マニアックよ!!」と言いながら、
マニアックな話を延々とした。
戦国時代に超詳しかったママさん、「雑学だけれどね」と言った。
それを聞いて思った。
そうそう、”雑学”って、謙遜で言うもので
他人から言われるものではないよなぁ~と喉の小骨がまたでてきた。
他人に言うときは”博識ですね”か”教養がありますね”っていうのが
誉め言葉になるんだと思う。

読書が趣味で、こどものときから歴女だった私、
小学校の担任に「歴史だけ詳しくても…」と言われたらしい、
母が家庭訪問のときに。
花子について学校の先生が「雑学に詳しい」といったとき、
その言葉にはあの先生と同じ臭いがした。
「それって、役に立つの?」と小学生がよく言うアレを
大人の先生も言いたいのか?
知ってて当然!とは言わないけれど、まぁ…教養の範疇かと、と思う。
無知は恥ではないけれど、自分の無知を正当化するために
他人の知識を貶める必要はないわ…と思うと、喉の小骨が取れた。

花子や太郎のことを「読書からの知識量がすごい」とほめてくれた先生は
「今度、花子ちゃんに鳥の本を紹介してもらおうっと!」と言っていた。
こう言える先生、いいなぁ~と思う。