ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『奇跡がくれた数式』

大学名に「ひょ~!」と驚くような大学を出たママさんに、
「メイさんところの次郎くんって、本当に天才肌よね。」と
しみじみ言われ、
…天才って、なに?と混乱中。
「九九は私が教えましたけれど…」と言い、
「そういうことではないから。」と言われてしまった。

元教員のママさんからも
「次郎君のあの算数の解き方は2年生じゃないよね!」と言われ、
ますますわからない。
娘の花子といい、次郎といい、いかに楽をして算数を解くか、
ということに頭を使っているなぁとは思うけれど、
「あら天才!」と気づかないのは私が文系だからか、それとも凡才だからか。

理系と文系の違い、どこでわかるんだろうと以前は疑問だった。
算数が好きなら理系?と思っていたけれど、
我が家は夫、花子、次郎は理系、太郎と私は文系。
ずばり、”記憶力”が違う。
暗記が得意なのは断然、文系の私たち!
理系の人たちは”覚える気すらない”が正しい。
公式一つをとっても、
「どういう理論でその公式ができたかわかっていれば、
公式を覚える必要なくない?」と小学生の花子に言われたとき、
さすが理系…と思ってしまった。
ちなみに我が家で一番の天才肌と呼ばれるのは夫。
IQも多分、夫がトップで次が次郎なんだろうなぁとは思う。
天才肌って、一般人とは違う発想をする特異な人に
私は使うけれど、うちの次郎は仮面ライダー大好き、
なんとかレンジャー大好き、
ピアノの練習はたまに泣くほど嫌いなごくごく普通の8歳なんだけれど。
とりあえず、世間の天才を映画で観てみよう!と観たのは
インドの天才数学者の映画。
『奇跡がくれた数式』

 

奇蹟がくれた数式(字幕版)

奇蹟がくれた数式(字幕版)

 

 数学をしている人なら知っている、インドの天才数学者の名前、
ラマヌジャン
ノーベル賞に数学賞がない、くらいしか数学については知らない私。
(ノーベルの恋敵が数学者だったからと言われている。
ノーベルが人間臭くて親近感がわくエピソード)
そんな文系の私でも、まあまあ楽しめたのは数学のことが
あまり出てこなかったから。
テーマは、人種差別…ですよね?と確認がいるくらい
なんだかいろいろと中途半端でテーマがぼやけていた気がする映画。
それともこの映画のテーマは師弟愛?それとも嫁姑のいざこざとか
息子を愛する母親?と、どんどんテーマが低俗化していきそうになるほど
いろいろ詰め込みすぎたな…というのが正直な感想。

そして、「おぉ~!これが天才か!」と凡人の私でもわかるエピソードが
映画の中で欠けていたのが残念。
もしかしたら、あそこであのひらめきはさすが天才!
という数学を知る人にはわかるのかもしれないけれど、
日常の生活に変人奇人ぶりはなく…
望郷の念を抱き、妻を愛し、他者からの評価を欲し、
というふつうの男性が描かれていた。

ますます”天才”って、なに?となったけれど、
うちの天才???の将来の夢は「ケーキ屋さん」。
きっちりケーキが6等分されてそう…。