ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ハロウィンと歌舞伎

今年のハロウィンもカボチャのモンブランケーキを食べただけで
終わってしまう…と中1の花子が言ったので、
「まさか仮装したいの?」と問うと、
指差す先にはカボチャのタルト。
今年はカボチャのケーキにカボチャのタルトのハロウィン…
というレベルだった我が家。

ロンドンのパルが”Halloween me!”と送ってきた写真は
彼女が歌舞伎の隈取をしている顔。
隈取?!
歌舞伎?!
今年のハロウィン、それ?!
って、いままでハロウィンを「あんなのアメリカの文化よ。」と
ロンドンのパルはどちらかというと距離をとっていた気がするのに…と
驚いたほど、完璧な隈取。

#5547 disaster response poster: Don't rush home


ふと気づく。
ロンドンのパルが写真を送ってくれた時間、
「いま、ロンドン、朝でしょ?」
今日は仕事はお休みなの?と聞くと、
"I am going to work like this."
(私はこれで仕事に行くつもりよ。)

えぇ?!同僚が誰も仮装していなかったら…?と
ちょっと心配になっていたら、ロンドンのパルが
会社に着いてから同僚たちとの集合写真を送ってくれた。

えーっと、フランケンシュタインしている長身の男性、
ハリーポッターの仮装をしている女性、
恐竜の着ぐるみの年配の男性に、
ケルトン骸骨の女性…
そして、ロンドンのパルは隈取の顔に紋付き袴と…。
「紋付き袴で仕事に行ったの?紋付き袴まで持っていたの?」と
驚いて聞く私に
「ゲタもあるけれど、今日は寒くて。」と。
あぁ、寒いから足元はスニーカーだったのね…って、そこじゃない!

夫やこどもたちにも「職場はどこ?どれだけ自由なの?!」と
いわれていたロンドンのパル。
私もそこが気になったけれど、ロンドンのパルが気にしていたのは
「やっぱり下駄を履けばよかった…」だった。
隈取に紋付き袴で地下鉄に乗って出勤した彼女、尊敬するわ。