ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

シモーネ・バイルズと選択

Amazonで以前、観た女子体操選手の映画が素敵だった。
ギャビー・ダグラス

ギャビー・ダグラス ストーリー(字幕版)

最近、またAmazonが同じ映画を紹介してくるわーと思っていたら
違う女子体操選手だった。
シモーネ・バイルズ

シモーネ・バイルズ -金メダルへの道-


シモーネ?その名前に聞き覚えあるわ~と検索すると
東京オリンピックにもでていた選手。
ただし、棄権をしたということで話題になった。
金メダルを期待されていただけにケガなどではない
メンタルな理由での棄権だったことに話題になった。

順風満帆に体操選手生活を歩んできたと思っていた。
でも、映画の中での彼女は違った。
薬物中毒の母親から引き離されて里親生活を数年送り、
その後は祖父母に引き取られて育てられる。
競技に集中するためにホームスクーリングを選ぶ。
友達との楽しい高校生活を夢見ていた彼女は
「私は2つを選ぶことができないの!」と叫ぶ。
その言葉が胸に突き刺さった。

高校受験目前?の花子、化学グランプリでの好成績獲得を目指し、
化学の本をたくさん読んだ、
高校数学も学んだ、
レアな化学の塾にも行った、
高校化学を超えて大学化学まで学んだ、
正直、中学校生活をほぼ化学に費やした気がする。
それで結果は出たか。
残念ながら、今年度の化学グランプリでは結果が出なかった。
なにをもってして”結果”というのかわからないけれど、
2次進出(上位10%以内)には至らなかった。
中学校の理科の先生がお手上げと言う問題を解き、
高校で化学の教諭をしていた友人が
「花子ちゃんが解けていないところは私もできない」と言うほどになり、
有機化学においては、かなりの高得点をとれた。
それでも、結果を見て、あれだけ中学校生活をかけてやってきたのに、
これならあそこまでしなくてもよかった…と思ってしまったりもする。

シモーネが選択に悩んだとき、背中を強く押し続けたのは
コーチだった。
幼いころから学んでいた地域のジムのコーチとナショナルチームのコーチが
シモーネにより難易度の高い技に挑戦するようにと
背中を押し続けた。
両親(正確には祖父母?養子縁組したから両親?)は
そんなシモーネを映画の中では温かく見守る。

我が家では私が鬼コーチ役で、化学の塾の先生が
花子の化学の好奇心を温かく見守る役だった。
たまに「私は花子の背中を押しすぎ?」と思うこともあったけれど、
私が花子の背中を押さなければ、だれが押す?
という気合で押した。
それがよかったのか、悪かったのか…
花子がもう少し大きくなってから聞きたいと思う。

時間もエネルギーも皆、同じ中で、何に時間とエネルギーを使うか。
かけた時間や労力に結果は比例することばかりではない。
それでも、価値があった…と思いたい。