ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"The Library"

"The Library"

 

あらすじは「閉鎖を宣告された図書館の存続をかけて運動する市民の物語」
だと、どこかで読んだ気がする。
全然違う!そこは一番大事なところではない。
あらすじは、妻を亡くしてからアルコールに溺れた父親に
育てられている少年が田舎の町から出るために大学入学を目指す。
図書館で知り合った高齢女性とのつながりを通して
成長していく物語。

舞台が図書館だから、ではなく、本好きにはたまらない話と
なっていた。あちこちに、「読んだ!」という仕掛けが隠されている。
例えば、Sophie Kinsellaは読んだか?と出てきたり、

 

"Me Before you"(私は読んでないけれど)

「Hな本が読みたい」というリクエストに応えて"Fifty Shades of Gray"を
薦める場面など、吹き出してしまった。
読んでないけれど、噂だけはかねがね…。
普段、読書をしない私の海外の友人たちも読んだ一冊で、
それぞれの感想がなんだか言い訳がましくって面白い。
みなさんいい大人なのに、女子高生みたいな感想を言っていた。

Fifty Shades of Grey

Fifty Shades of Grey

Amazon

"The Rosie Project"(読んだ!)

"Outlander"(途中まで読んだ…)

"The Flatshare"(読んだ)

 

などなど、私も読んだ!!な本がたくさん出てきて嬉しい反面、
これ、10年後の読者にはわからない話かも…と思ったり。

しかも主人公の名前は"Thomas Harris"、
あぁ~!あの作家の!と言うほどに知られているのか…

羊たちの沈黙』の作者。

Willでよかったのに、William Shakespeare
シェークスピア
もしくは、女性にして、やっぱりCharlotte Brontë、
『傲慢と偏見』の作者。

Every book is a key that unlocks another world,
leads us down the path of a different life and offers
the chance to explpre an unexpected adventure.

(すべての本は別の世界への鍵で、
私たちを別の人生に誘ったり、
予想しなかったような冒険を探検する機会を提供する。)

本への熱い思いも素敵だったけれど、10代の少年への眼差しも
とてもやさしかった。
"It was good to see him acting his age."
(彼が年齢相応な様子を見られてよかった。)

10代のこどもが二人いるけれど、とてもではないけれど、
こんな眼差しで見れてなかった…と読書しながら反省。