ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

”The Thursday Murder Club”

「いま読んでいる本は?」とスイスのパルに聞かれた。
そのときに読んでいた本を今日、やっと読み終わった。
"The Thursday Murder Club"

 

続編が出るほどの人気シリーズ…。
スイスのパルには「”殺人”っていうタイトルだけで、
私はワクワクするわ!」と言われたけれど、
私は読みながら何度も思った。
「なぜ、またミステリーに手を出した!!」と。
日本語でも読まないミステリーを英語で読んでみたら
「あら、面白い!」なわけない。

日本のミステリーもあまり好まない私が読んだ感想
ではあるけれども、なかなかひねりが効いていた。
「もしや、この人が怪しい?」と思った人はことごとく善人で、
善人だと思っていた人が犯人。
しかし、犯人でも善人!
「誰でもいいから」とか「むしゃくしゃしていて」なんていう
理由で事件が起きる現代社会に慣れていたけれど、
それぞれの事件の裏の人間関係や複雑な心理に犯人がわかっても
気持ちが全く晴れない。犯人に同情してしまう。

それでも、70代、80代の高齢者たちが人脈と智慧
昔とった杵柄で推理していく様子は年齢を重ねていくことへの
心強さを感じる。
いや、みなさんお元気だわ…。
本を読み終わって、よっこいしょと重い腰を上げて
散歩にでかけたとき、気分は70代だった。

面白かった?と聞かれると、★3つ。
序盤の進まなさに脱落しなければ、3割超えたあたりからは
続きが気になる~と読み進められた。
私の洋書読破32冊目、めでたく300万語を超えた。

洋書の選び方、単語の難易度や語彙数で選んでいた時期もあった。
ご親切にも”洋書 中級”と洋書レベルを示してあって、
しかもおすすめの本も!というブログやページを読み、
本を選んできた、途中まで。
そして、気づいた。
「私、この人たちと本の趣味が違うわ…」と。
誰かが絶賛する本が私には全く響かなかったり、
2ページで脱落したり…と山ほどして気づいた。
面白い本は自分で探すしかないのか…と。

ミステリーはいやだ、
人が死ぬ話はとりあえず泣けるから嫌だ、
(どんなご都合主義の物語でも誰か死ぬと泣ける、
そういう単純な自分が嫌になるから)
不倫や三角関係のドロドロはしんどい、
若い女性の恋愛も、もうついていくエネルギーがない、
そんな私が面白く読める本って、なに?!と探し中。