ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

軽く読める本

オランダのパルから手紙が来た。
「あなたが読んだ”Beach Read"が面白そうだったから
私も読み始めたところよ。
誰かからおすすめされた本を読むなんて、久しぶり!」
と書かれていた。

"Beach Read"は確かに面白かった…気がする。
今年一番のおすすめはいまのところ
"The Brilliant Life of Eudora Honeysett"ですが。

Beach Readというのはひとつのジャンルとしてあるらしい。
バカンスのとき、ビーチで軽く読める本。
な~んにも考えずに読める本、好きです!
”休憩用の本”と私は呼んでいるけれど。
社会学的な本やノンフィクション、救いのない本を読んだ後には
休憩用の本がいる!
洋書ではSophia Kinsellaの本が私にとっては休憩用の洋書。
しかし、ほかにもリラックスできる本を書いている作家は
いないかしら?と探している。

そんなとき、Beach Read作家として、これ!と目にしたのが
”The Castaways".

まだ半分…半分でレビューを書いてはいけない、と思っているので
レビューではないけれど、途中経過の一言感想をば。
気軽に読める軽い本って、どういうのを想像するか。
例えば日常の一コマ。
育児中のママのさわやかで幸せな優雅な朝食風景とか…
そこには反抗期の中高生なんて、もちろん登場しないし、
起こしてもらった上に文句言う反抗期の子どももいなければ、
朝から「いい加減に起きなさい!」と階下から叫ぶママもでてこない。
優雅にコーヒーを飲むママさんがでてくるだけで、
朝から水筒を探してバタバタさせられて、
ぎっくり腰が痛くて腰痛ベルトを巻いて額に青筋立てているママ
なんてシーンも登場しない。
まるで休日のような優雅な朝食風景を読んで現実逃避…、
というのは日本の私が想像する軽く読めるもの。

アメリカのBeach Readはこれなのか?!と衝撃を受けた。
3組の友達夫婦がでてくる。
そのうちの二人の女性がfirst cousin、
第一の従妹…ではなく、従妹のこと。
”また従妹”がsecond cousinと呼ぶことを知った。
この3組の友達夫婦、従妹同士もいれば、元カレもいて、
不倫相手も…
えーっと、夫婦が誰と誰で、
不倫しているのが誰と誰だっけ?と混乱する。

ビーチで、バカンスを楽しみながら、不倫の話を読む…
それ、全然軽く読めないんですけれど…とげんなりしてしまって
なかなか進まない。
軽く読める本探し、意外に大変。