ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

現実は重い

「市議会議員選挙に立候補することに決めた!」と
国内外の友人たちに決意表明をした。

「今年はひねりがないわね」
「まあまあね」
という明らかにすぐにエイプリルフールがばれた友人たちや
「向いていると思う!応援します!」
「○○病院の理事長に知り合いがいるので伝える!」
「町内会をあげて応援するように会長に掛け合う!」
なんていう本気のものまでいろいと…。
すぐにネタ晴らしをして、「今年もやられた…」という言葉をもらい
ご満悦…。

サウスカロライナ州の仲良しパルにも「市議会議員に立候補するわ!」と
送った。彼女とは最近、もっぱらメールで、そのメールも
最後はいつだったかしら?というくらいになっている。
彼女からすぐに返信が来た。

"I was just thinking about you!
In a few hours, it'll be your favorite holiday!"
(あなたのことをちょうど考えていたわ。
数時間後にはあなたのお気に入りの祝日ね、と)

私のお気に入りの祝日、ハロウィンでもクリスマスでもお正月でもない、
エイプリルフール!!

私のことをよく知っている、そんなサウスカロライナ州のパルのメールは
「最近、私があまりメールをしなかったのは…
実は夫と別れることになって、現在、別居中なのよ。
私はいま、家を出て別に部屋を借りていて、
夫は別の女性と私たちの家に住んでいるわ。」

・・・マジで?と、つい言ってしまった。
エイプリルフールの冗談よね?
わかった!今年は私が騙されたわ、あなたにやられたわ!
うまい冗談を考え付いたものね、と返信した。

"Sadly, no April Fools prank from me."

(残念だけれど、私からのエイプリルフールの冗談じゃないの。)

本当に?
あの仲良し夫婦だったのに?いつも3人で笑顔のハロウィンカードや
クリスマスカードをくれていたのに?
新しい家に引っ越したばかりだったのに、とパニックになった。

メンタルの病気を彼女のご主人が抱えていたことは知っている、
ついでにいうと、アルコール依存症だったのだろうと思う。
アメリカ人の”依存症”や”鬱”は、しばしば、それくらいで?と
日本人の私は言いそうになる時もあるけれど、
彼女のご主人の場合、日本だと”酒乱”って言うよ…というレベル。
それでも、そんな話を毎回聞くわけではなかったので、
たまに・・・なのかな?くらいに思っていた。
っが、結婚記念日の10月、結婚記念日のプレゼントに彼は激高し、
喚き散らし、怒鳴り、彼女を家中、引きずり回して、
ドアに彼の頭を打ち付け…
「彼は私といても、幸せになれないと息子と家を出た」らしい。

それでも、彼女はしばらく距離をとれば、
お互いに冷静になれば、事態は好転するかもしれないと思っていたらしいが
彼女の夫はその家に女性と住み始めたらしい。
エイプリルフールではない現実にため息が出る。
「今年のエイプリルフール、騙されたわ!」で終わりたかったのに
現実が重い。