ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

性別

中2になった息子が「書類に不備があった!間違えている!」と
憤りながら帰ってきた。
えっ?もしかして、またやってしまった?
子どもたち3人の生年月日をよく間違える…。
太郎の生年月日に花子の生年月日を書いたり、
次郎の生まれ年を花子の生まれ年にしたり、
花子の生年月日に太郎の生年月日を書いたり…
「もう誰も合ってない」と子どもたちに呆れられる。
こどもたちが小さい時の健診票に出生時刻まで正しく書けていた。
「誕生日を間違える親なんて、信じられない!」と思っていたのに
いまはもう「誰一人あってないから」とこどもたちが自分でチェックする。

そんな私が書いたこどもたちの書類、戻ってきた?
生年月日、チェックしたんでしょ?と中2の息子に聞くと、
「生年月日ではないところが違う」と。
まさかの自宅住所?(3年前に引っ越したので)と確認、
まさかの電話番号?(3年前に引っ越したので)と確認、
合ってる。
生年月日も!
どこが問題なの?と聞くと、「ココ!!」と息子が指さした先は
まさかの性別。”女”に〇をつけてた。
・・・あら。
でも、これ心臓健診の問診票で、性別により心臓の位置が違うわけでも
心臓の数が違うわけでもないのに
性別を記入させる必要があるのか?というところから
ちょっと聞きたい!と言ってみたけれど、息子は
「間違いをさっさと認めて修正して」と冷たかった。

そんな”性別”、春から高校生の息子の入学説明会で生徒指導の先生が
制服について話していた。
「わが校でも女子生徒がスカートかズボンを選べるようになっています。
男子生徒でもスカートが着用したい場合は‥‥検討します。」

息子とは違う高校に通う娘の高校も制服にズボンが導入され、
ズボンを選んでいる女子生徒も多く見かける。
「男子生徒のスカートも検討する」という発言に生徒指導の先生の年代の
限界を垣間見た気がした。
男子生徒のスカート着用は”検討”案件なのか?と。
「制服にはスカートとズボンがあります」でよかったのでは?
そこに”性別”による区別をする必要があったのか?と
ずっと心に引っかかっている。だからきっと中2の息子の性別欄も
誤記入したに違いない…ということにしたい。

私ならいろいろと引っかかって、結構、厳しい高校生活を送ることになる、
と思っているので息子の高校生活を心配していた。
「クラスに同じ中学校からの人は一人もいない」という状況の中、
すでに教室でグループは出来上がっていて(同じ中学校出身の?)
「お弁当を食べる相手がおらず、椅子もなく、校舎をさまよって
お弁当を食べることなく昼休みが過ぎた」なんていう状況に
息子と同じ中学校出身の友達がなっているという話に心配で仕方がない。
毎日、息子が帰宅すると「Bくんはお弁当食べれたのか?」と
心配で息子よりも先にBくんのことを聞く。
「今日も校舎をさまよったらしい」と聞くと、お弁当が詰まったままの
お弁当箱を夜に見るママさんの気持ちを想像し、私が泣けてくる。
初日は「教室でがんばれ!友達を作るんだ!」と伝えていたけれど、
3日目にもなると、「一緒にお弁当を食べてあげなさい!」にした。
ランチタイムに見知らぬ校舎をさまよう新1年生の心細さを
想像するだけで泣けてくる!お昼になると息子ではなくB君の心配をしている。
他人の私でこれなら、Bくんのお母さんはどれほど心配だろうか…と。

まさかうちの太郎も同じ状況なのか?と聞くと、
太郎は出来上がったグループの中で一番大きいところへ初日から
入れてもらったらしい。
「友達を作るのに効率良いやろ?1日で10人や!」と。
その10人の中でまた別の中学校の友人を紹介され…と倍々ゲームらしい。
楽しい高校生活を送ってほしいと心から思う。
自分のこどもたちだけではなく、すべての高校生たちに。