文通募集のサイトにて、メッセージをもらった。
「オーストラリアでママしてます!
あなたは手紙、好きですか?」と。
できる限り、どんなメールにも返信するようにしているので、
その短いメールにも返信した。
「日本でママしてます~。手紙書くのも受け取るのも好きですよ」と
こちらも短く。
そうしたら、また返信がありまして、
「あなたが私と文通したいと思ってくれてうれしいわ!
じゃあ、ファーストレターを書いてね!住所はここよ。
あなたからの手紙が待ちきれないわ~!」と。
思わず、自分の送ったメールを読み返してしまった。
私は一体どこに”あなたと文通したい”と一言でも書いたか?と。
私はただ「手紙を書くのも読むのも好き」と書いただけなんですけれど…
その上、住所を送りつけて、「ファーストレター書いて!」って、
すごいなぁ…。
これが英語圏以外の人なら、言葉足らずなのも拡大解釈も
仕方がないと思えるけれども、思いっきり英語圏ですから。
こういうときでも、「ファーストレターは文通のお誘いを送ったほうが
書くのが暗黙の了解なんじゃないの~?」といったことを言いたくない。
マナー云々と語るのって、無粋な気がする。
だからといって、
「私はファーストレターを書きたくない。
これ、私の住所だから!」と私の住所を送りつけることもしたくない。
こういうとき、「私って、もしかして、慎ましいのかしら?」と
世界のずうずうしい人々に負けそうになる。
いやいや、勝つこともできるけれど、同じ土俵には上がりたくない。
お誘いメールを送っておいて、「ファーストレターを書いて!」と
言う人とはあまり続かない。
なんで彼らがファーストレターを書いてほしいかと言うと、
きっと彼女たちは大量に文通お誘いメールを出しているから
それらに全部、書くのが無理なのだろう。
そういう人とは長く続くこともあまりない。
第一印象の、「あれ?」っていうのは、よっぽどのことがないと尾を引く。
ということで、今回は私もファーストレターを書かないことにして、
彼女にメールした、読み間違えられないようにきっぱりと。
「2,3日、故郷に帰ってくるので、ファーストレターを書けません。
あなたが書いてくれたら嬉しいわ。」と。
きっちり、書いたぞ!”ファーストレターを書けない”と。