ロンドンのパルからこれ、どう思う?とブログのアドレスが送られてきた。
経歴だけ見ると輝かしい、あまりにも輝かしすぎて胡散臭いほどに。
そして、日記の内容が胡散臭いを通り越していた。
ロンドンのパルはどこからこのブログを見つけてきたんだ?と聞くと、
「私の元文通相手」とのこと。
へぇ~…と言葉が続かないでいると、
「日本人のあなたが読んでも変?
イギリス人の私が読むと変だけれど。」と。
ええ、とーっても変でした。
妄想癖があるのか、強迫性神経障害なのか、
はたまた私の知らない病気なのか知らないけれど、
これは映画であったアレですね、
『ビューティフル・マインド』、天才数学者が精神的に追い詰められていき
精神病になっていくという。
天才って、怖い!という記憶しかないけれど、まさにこれ。
この人も途中までは、いや、いまももしかしたら”超天才”なのかもしれないけれど
ボタンがどこかで掛け違っている気がするし、
そもそも、ですます調すらも怪しい日本語で、
日本語なのに主語はどこだ?!と日本人を悩ませる文章になっている。
「多分、精神的に病んでいる」とロンドンのパルも言っていたけれど、
私もそう思った文章だった。
彼女は彼からのメール攻撃にちょっと疲れていたらしい。
実は、私も”メール攻撃”を受けていてね、
しかも、もっと距離が近くて、
送りつけてくるメールの多さと長さに
何のメリットがあるのか?等
びっくりするレベルなのですが、とロンドンのパルに語ったところ、
”He got very upset them,that seems disproportional."
(彼はすごく怒ったんだろうけれど、やりすぎっぽいね。)
と。
いえいえ、まだまだ続きまして、その後もこう言われて~
”That would be strange!" (それは変でしょう!)
その上、こんなことがあって、
”He seems a bit too serious."
(彼って、クソ真面目のようね。)
それでもって、こんなことがあって~と話すと、
” He seems a bit of jerk."
(彼はちょっと最低ね。)
jerk:(女性が男性に使う)無神経な、最低、最悪、
という言葉らしい。
知らなかったわ~とロンドンのパルに話すと、
「あなたが今まで幸運にもそういう人に出会わなかったってことよ。」
なんて言われた。
っていうことは、不幸にも出会ってしまったわけですね。
同じことをカナダのパルに話したら、簡潔だった。
"Move on! Turn to the next page!"
(次のページに移動よ!→さっさと忘れて未来へ行きなさい!)
ちなみに日本人の友人に話すと、
「ややこしい人に絡まれたね。」と言われた。
ええ、まさに”絡む”っていう感じの日本語がぴったり、
酔っ払いに絡まれた感じ。
謙虚な日本人の一人としては、あのときあそこでああ言えば等、
考えることもあるけれど、ロンドンとカナダのパルに話したら、
"Don't waste your time." (あなたの時間を無駄にしないで)
と言われた。
あの長文メールに費やされた彼の貴重な時間を思うと私も、
"Don't waste your time."と彼に言いたくなる。