ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

少数派

ドイツで中学にあたる(正確には中高一貫校?)で
先生をしているパルから手紙がきた。
彼女には小学生~中学生にあたる年齢のこどももいて
オンライン授業はあまりなく、課題はどっさりで、
親が教えているけれど、それが苦痛で…という話だった。
教師を仕事にしているパルでも自分のこどもに教えることは
ストレスなのだなぁと思いながら手紙を読んだ。

日本の片田舎の公立小中学校に通う我が家のこどもたち。
毎週、決まった曜日に先生が課題の回収と新しい課題を渡しに来る。
中学校の先生は「ポストイン」と、電話で健康チェック。
小学校の先生たちは課題のやり方や先週の課題の質問事項など
しっかり聞いたりする。
毎週の家庭訪問で玄関だけピカピカ。

6年生の太郎は教科書の出版社作成の動画を見ながらプリントを
進める方式で算数を行い、それ以外にも保健、家庭科、国語、
理科に社会と…全部進めるのね、とびっくり。
外で運動する体育のチェックシートもそういえばあった!
ただ、時間にすると毎日2時間やったら3日くらいで終わる量。
4年生の次郎は「理科の教科書を読みましょう」や
「漢字ドリルはどんどん進めましょう」と結構、丸投げ。
算数だけはきっちりプリントのみで進めていく方式。
中学生の花子、数学、英語、理科は去年の復習。
国語はプリントで自主学習、そして社会はNHKの番組を見てレポート。
先生が回収にくる3日前から取り組んで終わらせている。

それ以外の日々はそれぞれの通信教育を勉強したり、
ピアノの練習をしたり、化学の本をひたすら読んだり…。
これ、私が望んでいたホームスクーリングじゃない?!と
最近、気づいた。正直、いまの環境、結構気に入っているけれど、
周囲のママ友たちの話を聞くと、それは少数派らしい。
少数派といえば、9月入学、ありでしょ!!と私は思うけれど
9月入学賛成派も少数派。
「いままでと違うことをするとデメリットが大きい」と
漠然と言われると、なんて返せばいいのか悩む。

”学校に通っていない生徒たち”の親として、
3月から5月末までの学習量を例え6月に学校再開したとして
どうやって埋め合わせする気なんだろう、と思う。夏休みが約2週間になったけれど、

果たしてそれで足りるのだろうか。
月月火火水木金の7時間授業?
月曜から土曜までの7時間授業?
教師がとにかく詰め込んで授業して学習したことにする?
児童や生徒は2か月分を短期間に学習して疲弊しない?

塾がオンラインになっているところもあるし、
我が家のように通信教育で学んでいるから学校の進度は
関係なく勉強しているところもあるだろう。
どちらにしても再開して先生たちが気付くのは、いままで以上に
深刻になった学力差だろう。
勉強をしている子はしている、それは学校のオンライン授業の
有無に関係なく。
政府には方針を早く出してほしい。
9月入学ではないなら、どうやって2か月分の学習量を入れるのか、
具体的な提案も聞きたい。