ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

日本の本から家屋

ロンドンのパルから、メッセージが来た。
Do you know this author - Kawaguchi Toshikazu?
「この作者を知っている?カワグチ トシカズ」

カワグチ トシカズ…またBL作家か?
知らない作者だなぁ、とgoogleで調べてみた。
あっ!知ってる!
1冊だけ読んだことある。
コーヒーが冷めないうちに』 

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

 

 

 しかも映画化されているようで、Amazonプライムにもあった。
私も読んだし、娘の花子も読んだ。
"It's not my cup of tea."
(私の好みではない。)

ロンドンのパルのおばあちゃんが日本の作家の本を
読みたいと言ったらしく、調べたら人気だったから、と
彼の本を薦めたらしい。
私も1冊しか読んだことがないので、タイトルを聞くと、
"Before the Coffee is Cold"
それ、タイトルそのまま『コーヒーが冷めないうちに
残念ながら、おばあちゃんが2冊目を読むことはなかったらしい。

その代わりに、おばあちゃんが「ほかにも読みたい!」と
ファンになった日本人作家がいる、という。
まさか、イシグロ カズオとかいうオチじゃないよね?と
聞くと大笑いしていた。

"Honjin murder"を送ったらしい。
あぁ~、ホンジン殺人事件!って…なにそれ?
ミステリー?サスペンス?私の読んでいない分野なので
ミステリー小説好きの夫に聞くと「横溝正史やろ!」と。
『本陣殺人事件』 

本陣殺人事件 (角川文庫)

本陣殺人事件 (角川文庫)

  • 作者:横溝 正史
  • 発売日: 1973/04/20
  • メディア: 文庫
 

 

ロンドンのパル、相変わらずのすごいセンスでおばあちゃんに
本を贈るのね。
贈ったのはもちろん翻訳本だったようだけれど、絶賛。

The translator of The Honjin Murders,
does a really good job of making sure
the reader isn't too confounded by new Japanese terms.
(『本陣殺人事件』の翻訳者は
読者に日本の新しい時代に全く困惑しないような
本当にいい仕事したわ。)

どんな翻訳がされていたのかはわからないけれど、
ロンドンのパルのおばあちゃんも違和感なく日本のその時代の
推理小説を楽しめたらしい。
ただ2点だけ質問した、と。
「日本では”さん”をいつでもつけるの?」ということと、
"About shou sugi ban" (ショウスギバンについて)
ショウスギバン…なにそれ?
将棋盤の間違い?と聞くと、違うわよ、ショウスギバンと
カタカナで返ってきた。
混乱を極めていると、ロンドンのパルがついに画像を送ってきた。


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あぁ~!焼杉板!
日本でも田舎はこの黒い焼杉板の家屋をよく見かける。
私はこういう和風家屋も好きなのよね~と見ていて
なんだか違和感。
なんだか日本の家と違う、なんだろう、と夫に
「ロンドンのパルの送ってきた焼杉板に違和感を覚えるのは
なぜだと思う?」と画像を見せて聞いてみた。
「日本は縦に垂直に貼るけれど、イギリスは横に水平に貼るんだね」と。
あぁ!それだ!!と納得。
日本でよく見るのは縦に貼ってある。


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 なぜに日本の焼杉板は縦に貼るのか、今度、大工の知り合いに聞いてみたい。