ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"A Good Yarn"

"A Good Yarn"

Blossom streetの毛糸屋シリーズ2作目!
毛糸屋さんで集って編み物をしながら共通点のない女性たちが友情を育てていく、
というストーリーは1作目と同じ。
ただ、1作目のときも思ったけれど、
この4人で友情を…?ちょっと厳しいのでは?と
つい思うような(作者の思う壺)個性がバラバラ、
バックグラウンドもなにもかもが違う女性たちが
それぞれを思いやりながら、それぞれのやり方で手を差し出す、
これぞ”ハートウォーミング”なのよ!と思う。

サイコな話に疲れたので、結末はきっと”ハートウォーミング”!
な毛糸屋シリーズを読むことにしたのだけれど、
タイトルがすべて違うので、読む順番がむずかしかった!
レビューにも「先に3作品目を読んでしまった!」とあったり、
えーっと…どの順番が正しいの?と何度も確認。
こういうときは出版年月日で確認…と思ったら、
表紙だけ変えて、出版年月日も変えて販売していたりと
ややこしい!

どこかのサイト(すでにどこだったか不明)に
全10作品の順番が並んでいた。
1,2,3…ならわかる
1,2, 2.5、3…
いや2.5ってなに?上下になっているのか?
番外編なのか?謎すぎる2.5…次は結局、2.5なの?3なの?と
また悩むことになりそう。

若い女性作家の恋愛のウキウキを読むことは楽しい。
「昔、むかし、そんなことがあった…ような…気もする」という
遠い昔になりつつある気分を思い出し?楽しめる。
ただ、最近の若者にはついていけない…と思うこともでてきた。
きっともうなにもかも時代が違うのね~と
源氏物語と同じ気分で読んでいる。
その一方で、年季の入った女性作家の書く人物描写に
「やっぱり人生の深みが違うのよ!!」と唸ってしまった。
モデルがいるよね?と思えるほどにそれぞれが違和感なく
動き回っていて、安心して読める。

ロンドンのパルのおばあちゃんが最近の本について
ロンドンのパルに語ったらしく、「それがメイと全く同じで
笑ったわ!」とロンドンのパルに言われた。
90過ぎのおばあちゃんと同じ本の好みか…。
「性描写も暴力もいらない。サイコが多すぎる」と言ったとか…。
わかる~!!!
そんなロンドンのパルのおばあちゃんに"A Good Yarn"、
おすすめ!と伝えておいた。
王道のハートウォーミングだけれど、王道でいいんです!
王道のハートウォーミングが昨今はないから。