ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ノーベル化学賞ダウドナ氏のインタビュー

ノーベル化学賞を二人の女性化学者がとった!
これに勇気づけられる女性科学者は多いだろうし、
理系女子の親である私もすごくうれしい。
早速、いろんな媒体で過去のインタビュー記事などが
たくさん再掲載されているのを見かける。

その中で、アメリカの女性化学者ダウドナさんが
ナショジオのインタビューに答えている内容が
とても素晴らしかった!
いままで読んだインタビュー記事で一番かも?と思うほど。

natgeo.nikkeibp.co.jp

例えば、自身をフェミニストだと考えるか?という質問に
「いうなれば、私は駆け出しのフェミニストです。
理由を説明しましょう。キャリアの最初のうち、
私は「女性科学者」として振る舞うことを
できる限り避けていました。
性別に関係なく1人の科学者として、
仕事熱心な研究者として認められたいと願っていましたし、
性別に基づくいかなる利益も
不利益も受けたくはなかったからです。
同様の理由で、
特定のグループと同一視されることを
嫌う人は少なくありません。
彼らが望むのは個人としての評価、
功績に基づく評価であり、
自分では変えられない出生時の条件によって
特別に配慮されたいとは思っていないのです。 」

わかるわ~!!と握手ぶんぶんしたくなる女性たちが
列をなしそうなほど上手な説明だと思う。
ただし、ダウドナ氏は10年後、それも女性への
一種の偏見だと気づき、より柔軟な心で女性を理解することの
大切さを学んでいる、と続く。

これまでに乗り越えてきた最大の壁は?
「自分に対する疑いは、何度も乗り越える必要がありました。
具体的には「私が生化学者になんてなれるのだろうか?
科学者としてやっていけるだろうか?」といった疑いです。」
自分の能力への疑問の乗り越え方は「私はできる!」なんていう
思い込みではなく、
「やめるつもりはないくせに」という自分の内なる声で
しぶとく粘り強く研究を続けてきて、これからもそうするだろう、
と続いていた。

「現代の若い女性たちにはどんなアドバイスを送りますか?」
こういう質問、いろんな成功した女性たちの
メッセージを幾度となく見聞きしてきた。
「経済的自立」、
「自分の人生の指揮を自分でとる」
「男性に依存しない」などなど…。
あぁ、耳にタコね…な耳に痛い話もたくさん。
そういう話になるのだろうと思っていたら、違った!
若い女性たちに伝えたいのは、
人生のパートナーを賢く選んでほしいということです。
子どもについても、仕事についても、生活様式についても、
女性の選択に理解を示すパートナーがいれば、
その女性は自身の能力を最大限に発揮できるでしょう。」

”人生のパートナーを賢く選ぶ”、本当にそれ。
しかも”結婚相手”とかではなく、”人生のパートナー”
という言い方も彼女の柔軟さを語っている気がする。