ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

化学者に必ず聞く!

"Chemist"、化学者に会うと、
必ず聞く。「おすすめの本はなんですか?」と。
ポスクロで2週間前に定年退職したドイツの化学者に
ハガキを出した。
「うちの娘は有機化学が好きなんだけれど、
おすすめの本はなんですか?」と聞いてみた。
”化学者”と一言で言っても、専攻が有機化学無機化学
物理化学か生化学か…その中でもたくさん
細分化されているらしいけれど。

彼はハガキ登録メッセージに書いていた。
Last time I bought a book about Organic Chemistry is
about 40 years ago.
(最後に有機化学の本を買ったのは40年前なんだけれど。)

But then the book of Hendrickson,
Cram and Hammond gave a very comprehensive
and systematic overview, maybe she can look at it.
(でも、そのときに買った本は” Hendrickson,
Cram and Hammond”で、とても包括的で
ステマティックレビューだったよ。
多分、娘さんも見ることができると思うよ。)

ステマティックレビューとは文献をくまなく調査し、
ランダム化比較試験のような質の高い研究のデータを、
出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、
分析を行うことである。
根拠に基づく医療で用いるための情報の収集と、
吟味の部分を担う調査である。 Wikipedia

”Hendrickson, Cram and Hammond”、
有機化学の本や研究者にはかなり詳しくなっていたつもりだけれど、
(有機化学に詳しいのではなく、その本のタイトルや著者に詳しいだけ)
知らないわ~古すぎるのかな?と調べてみてびっくり。
知ってました!

これ、パイン有機化学の前身らしい。 

パイン有機化学 1

パイン有機化学 1

  • 作者:パイン
  • 発売日: 1989/04/01
  • メディア: 単行本
 

 第4版まではクラム・ハモンド有機化学と呼ばれ、
第5版からパイン有機化学になったとか。
パインさん、存じ上げております!お名前だけ。
なんだか知人の高祖父に会った気分。

今日はドイツからの手紙も3通来て、ドイツ尽くし。

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