ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ひらめいた!

 

中3の花子が数学を解いていた。
証明問題か図形問題を考えこんでいたら、急に「ひらめいた!!」と
言い出すので、解ける道筋がわかったのかと思いきや、
「ちょっと教えて」と言い出した。
数学は夫に…と思ったら、数学ではないらしい。
さっき、数学を解いてましたよね…?
「ラジカルがさぁ~」と語りだした。

あぁ~、ラジカル!あれね、あれ…って、
ラジカルってなに?
critical(批判的)なら知っている、
あとradium(ラジウム)も。
キュリー夫人よね!(ラジウムの発見者)

「違う、ラ・ジ・カ・ル!!」と言われる。
えーっと…私の辞書にも夫の辞書にも”ラジカル”は
存在しないっぽいのだけれど、話を聞けばわかるかもしれない。
話を聞こう!と聞いてみた。

結果、「それ、日本語?」と全くわからず、
理学部の院出身の友人に”こども化学電話相談室”をした。
彼女は「メイ、それ思いっきり有機化学。私は無機化学専門!」
ということで、彼女の知り合いの有機化学専攻の人に
聞いてくれることになった。
「某有名大学の博士課程出身よ!」とか。

ちなみに花子さんの質問は
「ラジカルの害を防ぐのにラジカルと反応しやすい抗酸化剤を
使うと本には書いてあるけれど、それはラジカルが
抗酸化剤と反応して違うものにかわるということ?
反応するとどうなるの?」というもので、
この質問が漠然としているのかどうか私には判別できない。
多分、ぼんやりとした質問だったのだろう、
ぼんやりとした回答をもらった。
スッキリ~!!とはならず、ぼんやり~…。

おすすめの文献か本を紹介してほしいと話すと、
「論文いくつかでてくるはず」と。。。
それ、回答になってない~!

ということで、ど素人の私が意味もわからずラジカルについて
書かれた論文をいくつか印刷し、花子に渡す。
全く違う方向の論文もあれば、これだ!な論文もあったようで、
きっと読む内に疑問も具体的になり、質問も的確になる…ハズ。

受験生の花子さん、数学を解いていたはずが、
「ひらめいた!」のは数学ではなく”抗酸化”という
ワードだったようで、必死に数学の問題を考えているものだと
思っていたのに頭の中は化学だったのか…。
道理で数学が進まないわけだ。

関心があるときにそのタイミングを逃さずに本を与えるべし!
と思っているので、ラジカル関連の本を買ってみた。
バケ買いとかジャケ買いとかタイトル買いとかあるけれど、
この場合はタイトル買い!
花子の疑問を解決する一冊であることを希望!

有機合成のためのフリーラジカル反応