ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

Power Trip

中1になった太郎の初めての定期試験があった。
私の時代とは違い、学校で用意された問題集がある。
試験までに範囲をするようになっていて、
試験日が提出日。

太郎は花子とは違うコツコツぶりを発揮し、
計画的にコツコツと問題集に取り組み、早めに終わらせた。
そして、英語は単語を書けるように!と伝えると単語練習を
ノートや問題集にした。
その問題集には空欄ページがあり、そこに太郎はスペル練習をしていて
気づいたときには範囲外のページまで侵入していた。
「消すべき?」と太郎が聞いてきたけれど、
そこに何か書かなければいけないなら、
その上からノートを貼ればいいのでは?
落書きではなく、だれが見てもスペル練習とわかるんだから
先生も問題視しないでしょう、と私が言い、そのまま提出。

その問題集に先生は付箋をつけて、コメントを入れて返却。
「範囲外。消すように」と。
しかも、再提出扱いで減点だから、と太郎は言われたらしい。
私が先生なら、そんなこと口頭で指示したとしても書かないわ。。。
書いたら保護者に写真撮られるかもしれないのに。

・・・はい?どう見てもスペル練習なのに?
数学の問題集に書いたのではなく、
英語の問題集に書いたのに?
範囲外なら消せと?
消す労力と時間、無駄じゃない?
ノートを上から貼ったら終わるけれど…と
いつものように意味不明。毎回ながら、よくわからない。
英語の問題集にスペル練習をしたら、減点?
範囲外に書いたっていうだけで?
きれいなノートや問題集が高評価なの?スペル練習をたくさんしてある
みっちりと書かれた問題集より?
わからん、わからんけれど、とにかく怒っている、私が!!と
ロンドンのパルに語ると、

"That is just a teacher on a power trip.
What a way to make someone really hate the lessons."

(それって、ただの先生の権力誇示よね。
そうやって、生徒は授業を嫌いになるんだわ。)
power trip: 権力の誇示

power trip,"他人を支配することに喜びを覚えるためだけの
自己顕示欲の強い行動”で、意味ない言動のときによく使われるらしい。
ロンドンのパルの場合はドイツ語の先生だったようで、
"I ended up hating the class and the language."
(その授業と言語が嫌いになってしまった。)らしい。

私は先生に恵まれず…と思っていたけれど、
そこまでひどい先生には巡り会わずだったわ~と急に
先生運に恵まれていた気分になった。
上を見ればキリがないけれど、下もすごいだけな気もするけれど。

ほかにも国語の先生が大きい丸ひとつだと再提出にさせて、
ひとつずつに丸付けをするようにと言った…なんていう話も
ほかの子から聞き、改めて失望。
いや、先生…問題集を使う目的は学力向上なのに、
いかに先生のやり方を踏襲するかにばかり気にして目的を
見失ってませんか?と聞きたくなる。
もしかして、教科書には書き込むな!折り皴もつけるな派か?
私も教科書への書き込みは好きではないけれど…
それでも、スペルを覚えようとたくさん書いた跡、
消す必要は感じない。
「英語力向上のために範囲外のスペル練習を消すように」と
いわれると、はい?と反抗したくなるけけれど、
「支配することに喜びを覚えるためだけの
自己顕示欲の強い行動を感じたいから、範囲外を消すように」と
先生がおっしゃるなら、「わかりました~!」と言えるのだけれど。