ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『平安女子はみんな必死で恋していた』

「いま読んでいる本は?」と友人や家族によく聞かれる。
「イタリア人の本、日本文学。しかも古典。」と
話すと、「えぇ?!」と毎回、驚かれた。

『平安女子はみんな必死で恋してた』

平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

出てくる作品は『和泉式部日記』『更級日記』『蜻蛉日記
竹取物語』…以外にもいくつかあって、
その中でも驚いたのが『とはずがたり』。
とはずがたり』!!
宮内庁書陵部で発見されたのが1938年、発表されたのが1940年で、
研究が始まったのは1970年と、いうことに一番驚いた。
研究始まって歴史が浅い!

著者が古典作家たちに次々とニックネームをつけていく。
藤原道綱母は、みっちゃん。
菅原孝標娘は『更級日記』から少女漫画風にサラちゃん。
清少納言は清姐。
清少納言を清姉ではなく、清姐という漢字にするところが、
センスあるわ~。清少納言のちょっと?毒のあるとがった美意識に
ついての記述などなど…
大塚ひかりを彷彿とさせる。
古典エッセイ好きな人には好きに違いない!

源氏の男はみんなサイテー ――親子小説としての源氏物語 (ちくま文庫)

イタリア人が日本語で古典文学を語る…
すごいわぁ。。。これ、私は英訳無理だもの…と
ずっと思いながら読んでしまった。
過日、「私、英語できるんで!」と言っている人に
「すごいですね」と言ってしまった。
語学ができるって、どこのレベルで言えるんだろう?
英語でシェイクスピアを語れるようになったら、
私も「英語できるんで!」と言おうかしら。