ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

学ばせていただく

中3の娘が悔し泣きをして帰ってきた。
悔し泣き?とびっくりしていると、理由を聞いてさらにびっくり。
人間関係のトラブルで…と。
人間関係のトラブルと聞くと、相手は部活動の?クラスの?と
誰もが思い浮かべるだろう、いいえ、担任。

校外学習でのグループ割でもめた、と。
娘の花子のグループには
訳アリ生徒(この表現には違和感があるけれど)二人が入った。
一人は不登校、一人は支援学級。
花子たちのグループは2グループに分かれる必要があり、担任は
訳アリ生徒を一人ずつ別グループにしたらどうだ?と言ったらしい。
グループの中でなんの役につかなくてもいいように、と。
いろいろと考えた結果、
生徒たちは二人を同じグループに入れることにしたらしい。
それでいいですか?と先生に、一度、お伺いを立てたときは
「みんなで考えて」ということだったので、
支援学級だから何もさせない、ということには抵抗があり、
みんなに役を割り振ったと花子は語っていた。
「できないときは、ほかの人がサポートをする前提で。」と。

先生に言われたわけではなく生徒が自発的に
自分たちがサポートする前提で、役を割り振った?
その発想、いいね!!!と私は人間的成長を感じたのだけれど、
先生は激怒したらしい。
「そこは、先生が考えるルールに則ってやって!!
先生の考えた枠の中でやるように」と。
花子たちは説明&抗議をしたらしい。
・先生にお伺いを立てた時には何も言わなかったこと
・最初にバラバラのグループにすることは提案されただけで
必ずするようにとは言われなかったこと
・先生の考える枠がどこまでかの説明がなかったこと
・先生が思っている以上にそれぞれにできることはあると思っていること

先生は「それはきみたちの理解力欠如」と言ったらしい。
生徒たちは「先生は支援学級の子をできないと決めつけている」と
抗議し、
その子をサポートをする前提という生徒の説明や提案も是とせず、
説明に行った生徒に「理解力の欠如」って言った???
・・・えーっと、中学校の電話番号は…ちょっと私も
先生に説明を求めていいかしら?と電話をしようかと思った。
同じく、理解力がないからか、何がダメなのかわかりません!
担任の言う通り、訳あり生徒は各グループ一人が校外学習は
スマートにできるのかもしれない。
でも、失敗しても、スマートにできなくても、
そこをフォローするのが大人や先生の役目ではないのか?
リーダーになった子が欠席したら、たちまち混乱するグループより
それぞれがサポートする気満々の生徒がいるグループのほうが
数段うまくいくのでは?
特性を理解し補い合うのが社会の求める形で、
寧ろ、それこそが人間関係を通して中学校で学ぶものだったのでは?
勉強だけなら塾のほうが…。
最初から頭ごなしに生徒の提案を否定することの目的は?
説明する責任は担任にあったのではないの?とイライラ。

部活の顧問が花子の不穏な雰囲気を感じ取り、
花子の話を聞き、共感してくれたらしい。
「そら、担任があかんわ!」と一刀両断で。
一緒に言いに行くか?とも言ってくれたようだけれど、
「もういいです」と言い、「生徒のほうが大人やな!」
と感心してくれたと泣きながら話してくれた。

正直、担任にはいろいろと思うところがある。
数分の三者面談でも矛盾だらけで、質問にも期待する答えが
全く返ってこず、
YESかNOで答える質問の時でもとんちんかんに答えたり、
「・・・」と思ってきた担任だけれど、
学級運営はうまいだろうと思っていた、思いたかった。
それもだめなら、先生、向いてないでしょ。

花子には”反面教師”っていうのがいてね…
ダメな先生たちの逆が良い先生なわけだから、
よいお手本にはなるわね~と話しておいた。
「先生のフォローになってないで!」と夫に言われたけれど、
いや、担任のフォロー、精一杯してこれですけれど。。。
生徒たちに指摘されたことに逆上して同じ土俵に上がった人を
そもそも先生と呼べるのか?
というところから本当は話したいくらい。

花子の部活の顧問は、校長先生にも物申したりしているのを
生徒たちが何度も目撃するようなきっちりしたガッツある先生で、
きっと担任にもしっかり説明&喝を入れてくれているハズ。
明日は、何か違うかもよ?と期待した翌日、何もなかったらしい。

いろいろと失敗してきた中で、私も学んだことがある。
失敗は気づいたときに、「間違えていました」ということが重要。
こどもたちにもよく謝る。
「昨日はお母さんが間違えていた。」と。
人間は間違える。親も子も先生も。
担任も気づいたに違いない…もしくは、気づいてない???
でも、「間違えていた」と生徒に言えないのは
若さ(30前半)なのか…。
なにが一番腹立たしいって、それなのに、もうベテラン風吹かしてくるところ。
「実るほどに首(こうべ)を垂れる稲穂かな」と
私も祖父母に言われたけれど、いま、痛感中。
さすが先生!親の私まで学ばせてくれるとは。