ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ヤバイ

定期テストが近づいてきた中学生のこどもたちが
必死に英単語を覚えていた。
「こんな熟語、覚えられないし!」と言いながら。
そして、私に毎回出題してくれる。
いまのところ、残念ながら中学生の英単語や熟語では
わからないものには出遭わない。
我が家の子どもたち、私が不正解の時は「ブー!!」と言い、
正解すると、無表情で次の出題。
熟語に苦戦しているようで、なにがどうなって、
こういう意味になるの???と言っていたけれど、
私も未だに新しい単語と熟語を知る日々。

インディアナ州の仲良しパルが手紙に書いていた。
”You have reminded me of the spitting image in personality
of a former roommate of mine."
(あなたの性格が私の前のルームメイトのspitting imageを思い出す)???
spittingって、なに?と調べると、”唾を吐く”。
なに?私の悪態の付き方が彼女の前のルームメイトに似てるとか?
それ、どれだけひどい悪態の付き方をする人なんだ?
やっぱり唾を飛ばしながらとか?と
気になったので、ドキドキしながら画像検索。
唾を飛ばしながら悪態つく画像ばかり出てきたらいやだ…と
思いながらspittingを調べると”唾を飛ばす”画像の数々。
しかし、それだと文脈に合わないのよね…と熟語かもしれないと
”spitting image"で調べると、「うり二つ、生き写し、そっくり」
という意味になるらしい。
”唾を吐く”はどこへ行った?!

その後もいつものように海外の友人たちに最近の主な出来事、
花子の担任とか花子の担任とか花子の担任(以下略)について
愚痴っていたら、カナダのパルが言った。
 
His motto is : My way or the highway.

彼のモットーは「俺の道か高速道路か」
…いや、意味わからない。
これは「嫌なら結構!」という意味になり、
大抵は「立場が上のものから立場が下の者へ」使われる、と。

その後もカナダのパルと話していたら
"He cannot get off his high horse"という言葉が出てきた。
直訳すると、「彼は彼の高い馬から降りることができない」
…なんだそれ?と調べると、
get on one's high horse :傲慢になる
get off one's high horse:謙虚になる

高い馬に乗って、見下ろして語るイメージは
傲慢さが出ていて覚えやすい。

新しい熟語の数々に覚える端から忘れていきそう…と
思っていたら、中学生の娘の花子が16歳の男子高校生の手紙を
片手に持ってきた。(私の仲良しインディアナ州の息子からの手紙)
「意味が分からないところがある。」

アメリカ人男子高校生、中学生の日本人にも容赦なく
(英語の難易度アップという意味で)
詳細に猫の毛色について語っていたり、
読んだことのある本が同じだ!と共通の本について語ったり、
そして、コロナウイルスについても語っていた。
男子高校生の英語、余裕だわ…と思って訳していたら
最後に「うっ…」と詰まる。

COVID here is not funky fresh LOL
That's one of my favorite things to say.
コロナウイルスはfunky freshではないね、笑。
これはぼくのお気に入りの言い方さ。)

なんだよ、funky freshって!!聞いたことも見たことも
読んだこともないし!
調べると「素晴らしい、斬新でかっこいい、最高」という
意味になるのだけれど…多分、若者言葉?
ここは
コロナウイルスはこっちでもあまりよくない状況だよ。」
なんて真面目に訳しては男子高校生っぽさがでないわけで…
今風の若者言葉で訳すなら、
「コロナ、こっちでも超ヤバイ。」
ヤバイって、良いときも悪いときも使えて、
そういう言葉が語彙を貧しくするんだよ!とこどもたちには
使わないようにと言ったりしたこともあるくらい
嫌いな言葉だったけれど、
”ヤバイ”という言葉、超使いやすい、と若者風に言ってみる。
とにかく、わからないときは、「それ、ヤバくない?」でいいわけか。
若者言葉の日本語訳に悩んだら、
「ヤバイって。」と訳そう。←ダメな例。