ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

胸キュン?


ロンドンのパルに英語の質問があってメッセージを送ると
先週は一週間、こどもにもらった胃腸炎で苦しんでいたらしい。
"Just something evil she gve me."
(なんか悪いものを彼女がくれた)
腸炎と聞くと、”一家全滅”という恐ろしいキーワードも
しばしば耳にするし、体験してきた。
ただ、幸運なことにロンドンのパルの夫は大丈夫だったようで、
彼は強いのね!と話すと、
"Or he just doesn't spend enough time in.
Close contact to get sick!"
((彼が強い)…か、十分な時間を過ごしていないからよ。
近くで接触していれば病気をもらうわよ。)
とお怒りだった。

それはまあ一理あるけれど、うちの夫はウイルスに弱いので
こどもたちが病気になると、いの一番に遠ざかり、
そしてウイルスをもらう…看病している私より先に!
なんでやねん!!と夫が寝込んでいると腹が立つ…。
そして、私がこどもたちのウイルスをもらうときには全快し
バトンタッチで戦力となってくれる…
なんてことはなく、夫はさらに重症化し、
一緒に倒れた私よりも高熱で重症アピールしてきて腹立つ~!
というようなこどもが病気の時の夫が戦力にならない、
ということで盛り上がった。

いや~、楽しかった…ではなく、ちょっと英語の質問がある!と
ロンドンのパルに聞いた。
いま読んでいる本、作者はアメリカ人で英語で読んでいる。
いつものようにジャンルは多分”恋愛小説”。
なぜ”恋愛小説”か、類推が簡単だから!
どこに惹かれるか、どういう言葉でどう思うか、
その後の展開も含めて安易に想像できるのでわからない単語も
類推がしやすく、同じような単語にいろんな恋愛小説で出逢う。
それだけ恋愛の傾向も構造も進み方も各国同じでわかりやすい。
ちょっと口角をあげて笑っている彼がセクシーだとか
この服でデートは…とか恋愛小説のパターンはわかりやすい!
ハズなのだけれど、いま読んでいる本はちょっと苦戦中。

やたらと"stomach clenching"という表現がでてくる。
胃腸がギュッとなる…?
しかも、これが悪いものを食べた、とか
嫌な人に出会った、というのならわかる。
素敵な人が微笑みかけてきた、セクシーな笑顔を見た、
彼の話を聞いて…というような日本語でいうと”胸キュン!”
みたいな場面で、なぜか”胃腸がギュ…”となる。
最初は読み飛ばしていたけれど、
ここでも胃腸がギュ、ここでも胃腸がギュ…
なに?胸キュンを英語にすると、胃腸ギュってなるの?
心臓鷲摑みにされるようなドキドキを英語に訳すと
胃腸が鷲摑みなのか?とロンドンのパルに真面目に聞き、
爆笑された。
・・・やっぱり違うらしい。

読み間違えているんじゃない?と聞かれたので、
「見て!」と胃腸ギュが胸キュンと同意語のように
使われている部分を見せると、
"It's a weird one. 
Stomach clenching specifically means a negative feelings."
(変ね。
胃腸をギュっとされるって、正確に言えば負の感情の意味だけれど。)
ということで、意味不明のまま。

家族にも胸キュンが胃腸ギュってなっているんだけれど、
どう思う?と聞くと、
「そういう特徴のある登場人物として描かれているのでは?」と
言われて、目から鱗が落ちた。
なるほど、世の中には変わった人もいるもんだ…ということか。
恋愛小説はありきたりでわかりやすいと思っていたけれど、
世の中は広くて、胸キュンで胃腸ギュっとなる人もいるのか。
世界は広い…ということにしておこう、