ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

三泊四日

山奥へ行ってきた。標高600mを超え、
下界とは涼しさが違う!と思うつもりだったのに…
「暑い。エアコン切れない」と相も変わらずエアコン必要だった。
涼しい場所だからか二階建てのコテージの二階はエアコンもなく、
こどもたちが「熱中症になる…」と二階で寝ることもできなかった。
家族5人、エアコンのある一階の6畳に布団を敷き詰めて眠った。
あれ?家より狭くなってない?寝返り打てないけれど…と
思ったけれど、気づかないふり。

海外のパルたちに「バケーション!!」と海水浴の写真を送ったり、
昆虫採集している写真を送ったり…
ということは下界に下りないとできない。
圏外って、まだあったのか?!と夫と衝撃を受けた。
携帯を片手に電波がどこか入るところはないかとうろうろする夫、
あぁ、平成にこういう人いっぱい見かけたわ~と
携帯電話が出始めたころを思い出させた。
こどもたちは「お父さん、なにやってんの?」と怪訝な顔をしていた。
昔はな、携帯電話の電波が入る地域は限られていて…と昔話。
集落にはスーパーがなく、一番近いスーパーまでは車で片道40分、
ネットができないなら本屋だ!と本屋を下界で調べたら
本屋までは1時間以上かかることが判明し、諦めた。

「リフレッシュできそうね」と海外のパルたちに
いわれた海で泳ぐこどもたちの写真。
海を満喫したのは二日目まで。
二日目、海に入って1時間で花子が何かに刺される。
刺された足首がどんどん腫れ、海の家の人に聞くとクラゲではないと
刺された跡を見て言われる。
ここは病院へ…と病院に慌てて行き、病院で1時間。
その後、医師の処方ミスがあって、調剤薬局で1時間…。
リフレッシュ…できた?というようなドタバタになり、
花子は「海はもうトラウマ」と言い出した。

太郎や次郎はがっくり…かといえば、そうでもなく
クワガタが窓にぶつかってきたり、コテージの壁にクワガタが
張りついていたりと簡単に昆虫採集できる環境に興奮。
1日目で6匹もクワガタをとれたので、「虫かご買う!」と
大きな虫かごを買った。
「1日6匹、3日で18匹、ウヒヒヒ」という太郎に、
それを取らぬ狸の皮算用っていうんだよと話していたのに
帰るときには19匹。。。

ネットもスーパーも本屋もない、ポツンと山奥のコテージ。
鳥の声と虫の声だけ…かと思ったら、一番うるさいのはこどもたちの声だった。
夏休み、こんな山奥にまで子どもがいるとは。
しかも、私たちの住んでいるところより子どもの率上がってない?と
夫と話したのは二日目まで。
3日目、子連れ家族はみんな帰り、そして反対にやってきたのはカップル。
こんな山奥にカップル?!
何するために?やることないよ?本屋もなにもないし、
ネットも圏外なのに?と我が家のこどもたちがとても興味津々だった。
カップルも世界に私たちだけ…みたいなのを想像していただろうに
こどもの声がうるさかっただろうと同情。
どこへ行っても人がいる、それが夏休みってことか。