ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

師走

年末になると、海外のパルたちによく聞かれる。
「今年、あなたは何を成し遂げた?」と。
海外文通歴が長いとそれはもう社交辞令なものだろうっていうのも
半分わかってきたけれど、そろそろそう聞くのやめようよ。
私、今年一年、何も成し遂げてないから!と言うことに疲れた。
一言、「いや、今年は私、なにもやってない。」なんて言った日には
「なにもやらなかったの?!」とか
「そんなことはないでしょ?」と、
どっちにしても結構な質問攻撃にさらされる。
平穏無事に一年過ごせた。
家族が誰一人入院しなかった!
インフルエンザには今年は誰もなってない!
それで十分、満足なのだけれど、そんな小さいことは目標達成した!と
大きい声で言うにはふさわしい気がしないので、
「まぁ、その、なに、今年もまあまあかな。」と日本人的回答をしてしまう。
模範解答、だれか教えて~!な気分になる12月。

そして「何を成し遂げた?」とセットで聞かれるのは
「来年の目標は?」と聞かれること。
毎年毎年、今年の抱負なんてないわ!と思っていたけれど
海外のパルたちの今年の抱負はとても小さい…といえば失礼。
平凡でありきたり。どっちにしても失礼か。
「本を10冊読みたい」とか「ランニングしてみたい」とか。
私はつい「数検1級合格!」とか大それた目標を想像するけれど、
もっと小さなできそうなレベル。
数年前に私は「着物を今年は5回着る」と目標にしたことも。

今年を振り返ると…今年は例年以上に”優先順位”を考えさせられた、
そんな一年だった気がする。
中学生になった花子、ピアノの練習が定期テストでストップしたり
思うように進まなかったりということばかりだったけれど、
花子は「いまはテスト期間!ピアノは息抜き!」ときっちりと
優先順位がついていた。
中学校生活って、こんなにテストに追われたっけ?と驚くほどに
テスト勉強していた気がする2019年だった。
私がテスト5日前から試験勉強を開始していたのに対し、
花子がほぼ1か月前から試験勉強を始めるからだと思う。
テスト勉強ばかりで疲れない?とつい聞くと、
「だらだらと過ごす小学校生活より目標のある中学校生活のほうが楽しい」と
花子は言っていた。

秋から冬にかけて、友人たちがいろんな選択や決定をした。
往々にして、私だったら、違う選択をしたなぁと思うことも多く
価値観や優先順位の違いが人それぞれだということを改めて思い知った。
その最たるものはやはりW不倫から離婚に至る道を突き進んでいるママ友。
彼女のおかげで、「カウンセラーには向いてない」と気づいた。
他人の話を聞くだけが、こんなにもしんどいのか?と驚くほどで、
ママ友は誰にも話せないW不倫の気持ちを私にぶつけ、すっきりし、
私は共感してあげたいとは思いつつ、全く理解できない思考回路に
消化できないものを抱え、
「メイが抱えなくていいんだよ!」と共通の友人に心配されてしまった。
友達には「批判しない、ジャッジしない、共感する」を
モットーにしていたけれど、むずかしい。

2019年も円満な夫婦関係を維持し、安定した家庭環境を築き、
それを当然のようにこどもたちに見せることができた。
12月、今年の締めくくりと同時に一年頑張った自分になにか
ご褒美をあげたくなる季節。