ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

バケーションかホリデーか。

スイスのパルから切り絵の素敵なクリスマスカードが来た。
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落ち着いた大人のクリスマスカード。

ドイツのパルが送ってくれたアドベントカレンダーも素敵。

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アドベントカレンダーはクリスマスまでを指折り数えるカレンダー。
毎日、数字の書かれた日を開けていく。

先日、中1の花子の冬休みの宿題一覧が配布された。
冬休み、2週間ほどなのに”一覧表”がでるほどの宿題の量。
5科目のワークは当然のこととして、漢字14ページ、書初め
作文、ポスターまで描かなければいけないらしい。
そして、最後に書かれていた。
"Have a nice vacation!"と。

この英語、中1の花子たちに理解できるのかしら…と思いつつ、
これだけ宿題だして、なにがバケーション?!と絶句してしまった。
40日ではなく、2週間で宿題てんこ盛りの冬休みを
vacationと呼べるのか?とふと疑問に思った。

私の感覚ではvacationはとにかく長く、なにもすることのない休暇で
キャンプ行ったり、旅行行ったり、スパでゆっくりしたり。
そして短い休みはholidayというイメージだったので、
2週間程度の冬休みで宿題たっぷりはholidayなのでは?と
アメリカとイギリスのパルたちに聞いてみた。

アメリカのパルは、学校が休みなら宿題の有無も日数の長さも
関係なく"vacation"だわ、と。
ただし、クリスマスやお正月を挟むこの時期のことは
holiday vacationと呼んだりするとか。
holiday:祝日なので、祝日休暇というところかと。

一方、ロンドンのパルに聞くと、vacationって、アメリカ英語だわ!と。
イギリスならholidayを使うけれど、
harf-term breakっていう言い方もするらしい。
そういえば、アメリカのドラマなどでは春休みを
spring breakとよく言っているので、短い休みはbreakっていうのか~と
私も思ったりしたんだった。
アメリカでも冬休みは2週間、ただし宿題はない、らしい。

日本では冬休みまであと少しになってきたけれど、
インフルエンザの猛威で先週、学級閉鎖に次郎のクラスはなった。
週2しか学校に行かなかった先週、
月曜の朝、「今週5日も登校する自信がない」と言いながら次郎は登校。
やる気のない小学生に月曜から疲れる。

来年のカレンダー

年末が近づくと、そろそろしなくてはいけない…と思うもの。
年賀状の作成とカレンダーの購入。
今年のカレンダーたちがとてもよかったので、来年の分を購入。
ことわざ日めくりと四文字日めくり。 

高橋 2020年 カレンダー 日めくり 四字熟語 A4変型 E512

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 「僕の不俱戴天の敵は…」と小3の末っ子が語ったりするようになり
近所のおじいさんが目を細める。
「僕、小さいのにそんな言葉を知っているのか!」と。
いや、小3に”不倶戴天の敵”なんて、いないから!と
つい突っ込みたくなるけれど。

日めくりカレンダーはトイレに貼る。
リビングには今年も日本野鳥の会のカレンダー。
毎月、美しい鳥の写真の数々で、私が名前を知らない鳥もいれば、
「今月はわかる!!」という鳥もいる。
そして、この美しい鳥の写真の数々は日本野鳥の会の会員が
撮影したもの。
毎年、日本野鳥の会のカレンダー用の写真コンテストが開催されていて
我が家の花子も応募するべく写真撮影に何度か挑戦するけれど
なかなかうまくは撮影できない。
カレンダーに採用されている写真の数々が「プロ?」というほどに
美しくて、そしてやっぱり鳥への愛があふれている。
我が家に来るたびに「いいなぁ。美しい鳥。」と毎回、言っていた
理系ママのマキさんの誕生日が近いので今年は日本野鳥の会
カレンダーを誕生日プレゼントにしようかとカレンダーを2つ買った。
そして、ラッピングしてほしい、と忘れていたけれど
備考欄に書いたもよう。

日本野鳥の会からメールが来た。
「カレンダーはラッピングできないんですけれど。」と。
日本野鳥の会ベルメゾンセシール楽天などの大手の通販会社のような
対応と比較すると、びっくりする。
なんせ発送が遅い。到着も遅い。
どこの離島から発送したら1週間かかるんだ?
ネコ便とか急便ではなく使っているのは飛脚か?
まさか日本野鳥の会だから伝書鳩?と我が家で何度か話題になるほど遅い。
それでも、鳥グッズの多さについつい注文する。
日本野鳥の会の通販の対応にはそもそも期待していない。
カレンダーはラッピングできない?
日本野鳥の会ならそうかもね、と私もすぐに諦めた。
メールで「了解いたしました」とだけ返信することもできたけれど
昨今の味も素っ気もないメール対応に疲れていたので、
私自身は味がある対応を心掛けているので一言添えた。

今年で3年目ですが、いつも美しいカレンダーを買っています。
友人にもひとつプレゼントしようと思って2つ買いました。
ギフト包装はなしてもいいです。

すると、日本野鳥の会から「お友達にプレゼントとのお話なので、
のしをお入れします。」と。
”のし”、日本野鳥の会、そんなことができたの?!とびっくり。
そして我が家に到着した。

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そして”のし”。

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メールを改めて読めば
「「ワイルドバード・カレンダー」のギフト包装は承っておりません。
通常、伸ばした状態で平箱でお届けいたします。
プレゼント用には、オリジナルのし紙をお付けすることができますが、
それでよろしいでしょうか?
あらかじめのし紙を巻いた、筒の状態でお届けすることもできます。」
とも書かれていたので、最初から提案してあった…。

日本野鳥の会の”のし”一つも鳥なのね…と花子とうっとり見たけれど、
そのへんの雑貨屋さんだともっとかわいいラッピングですけれど?と
よくよく考えたら思ったり。
でも、あの素っ気ない現代社会に取り残されたようなサービス精神とか
配送の遅さとかを知っていると、のしひとつで喜べる。

期待値が低ければ低いほど
ちょっとしたことでも大きく喜べる。
その気持ちで、花子の中学校の三者面談に挑もうかと。

もうすぐまた三者面談

もうすぐ中学校に入って2回目の三者面談がある。
各家庭5分!という三者面談。

「いつも娘がお世話になっています、おほほ。」なんてやっていたら
5分終わりそうですが…と思うほどの時間な気がする、5分って。
前回は、初めての中学校の三者面談に何を着ていこうかに
トータル1時間以上は悩んだ。
無難に紺のワンピースを着たものの、
ストッキングを履くべきか…とか悩んだりした。
三者面談で話す内容は何?と元教員ママに聞いたり、
先輩ママさんたちに聞いたりで1時間以上は使い、
学校までの往復に20分。
ざっと2時間半かけて三者面談に挑んだわけです。

”各家庭5分”と小学校の面談のプリントにも書かれているけれど
マンモス校とは到底呼べない小規模校なので、
家庭訪問だって10分といいつつ、30分ほど先生たちいらっしゃる。
「次がちょっと空いていて…」ということで1時間ほど話して
帰った先生だっていらっしゃいましたとも。
子どもの話ではなくケーキ屋と和菓子の話を楽しくして、
世間話?友達か!とママ友たちに突っ込まれた。
おいしいと思うケーキ屋が一致していたもので、つい…。

だから、中学校も同じ感じかな?と三者面談に行った前回、
5分だった!
もしくは3分?カップヌードルもまだできないくらいの早さ。
質問は3つか4つのみって決まってます?と聞きたくなるほど。
これ、プリント1枚くれたらよかったのでは?と思うほどに短かった。
私の前もいなければ、後ろもいないのに、5分。
花子が生活も成績も問題が全くない目立たない女子生徒だっていうことは
よくわかったけれど。
同じ中学の知り合いのママさんは前後空けられて
30分の三者面談だったとか…。

そして、そんな三者面談がまたある。
あの5分を有意義なものにしたい!と鼻息荒く夫に宣言した。
「5分やろ?何する気?」と聞かれた。
5分…私が勝手にスピーチするだけなら十分な長さですが、
そこに先生と花子の合いの手も入るわけで、
先生は先生で言いたいこともあるかもしれず…
やっぱり5分は短いよ、と改めて思ったりした。
学校に行くというだけで5分以上かけて保護者は行くのに
しかも「三者面談に来てよかった!」というようなお土産話も特になく、
これ、意味あった?と問いたくなる三者面談、
なんなのだろうなぁ。(中1ということも大きいのかもしれないけれど)

今回の三者面談はちょっと早いけれど志望校の話をする?なんて
花子と話していたものの、
期末テストの数学の結果を受けて、「黙っておこう…」という
共通認識が出来上がった。
花子は数学が得意なのに、ケアレスミスとかケアレスミスとかケアレスミスとか、
重要だからもう一度、ケアレスミスがとにかく多い。
きっと採点をした担任の先生も「あのバカ!!」といらっときているだろうと思う。
私も同じことを思いましたから…。「花子め!!」と。
ということで、三者面談で話すネタもなくなり…
また夏の三者面談のときのように
「学校生活は?」「勉強面での不安は?」「なにか言いたいことは?」
という3点セットの先生の質問にかぶせるように
「特に問題ないです!」と花子が言い、終わるんだろうぁ。
5分ですし、まぁ、そんなものか。
ところで、それ…親の私、いる?

再び読み聞かせ

こどもたちの読み聞かせを再開したら?と夫に言われた。
数十分の入浴時間を一緒にすることと
花子の数学の難問をたまに教えることでこどもと関わっている、
と豪語する夫が私に仕事を増やす?
ふ~ん、とすぐに戦闘モードになった私。
夫はこどもたちの語彙力が低下している気がする、と言い出した。
「メイさんはそうは思わないのか?」と。
正直、ええ正直に言いましょう。
うちの子たちに語彙力があるなんて、一度も思ったことがないから。
全く一度も!

それでも、小学校の先生や元教員ママたちに
「メイさんのこどもたちは語彙が豊富」と褒められると、
最近の子どもの語彙力は本当に貧しいのね、うちのこたちが褒められるとは…と
思う程度。
中1の花子、”岡っ引”を知らなかった。
「レギパンは岡っ引にしか見えない」と話したら通じなかった。
もしかして、”火打石”も知らない?
かわら版も?新さんも?金さんも?ご隠居も?悪代官も?と
途中から時代劇の話になってしまったけれど、
こどもたちのいろいろと”抜けている”部分にびっくりした。

夫はそういうときにも”読み聞かせ”がいい、と。
なぜなら、読み聞かせは親の主導によるものだから。
親が与えたいちょっと難しい本やこどもが手に取らない本も
強引に聞かせることができる、と。
なるほど!
しかし、3年前でも読み聞かせのリクエストに「ハリーポッター読んで。」
と言うこどもたち。きっと私の喉が潰れる…ということで、
文明の利器に頼ることにした。
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そういえば、3年前に数時間で撤退していたんだった。

bitter-chocolate3.hatenablog.com
あのときは車の中とかだったけれど、今回は違う。寝る前。
ベッドにみんなが入ってから流す。
こどもたちに希望を聞くと、花子は「ホラーかサスペンス」と言うので
却下して…私がこどもたちに読んでほしいような本で、
寝る前なのであまり興奮もせず…私も一緒に聴きたい本。
栄えある第一夜に選んだのは『ナルニア国物語』。
あらすじを読むとファンタジーで、対象年齢は8-10歳なので、
9歳の末っ子にぴったり。

寝るまで流すか、どこで止めるか…と悩みながらの第一夜。
20分ほどで二人が寝たので止めた。
朗読の音量が大きすぎて「うるさくて眠れない」と言われたり、
第一夜はなかなか得るものが大きかった。音量も大事!
11歳の太郎と13歳の花子には簡単に想像できた物語、
9歳と対象年齢ぴったりの次郎には「屋根をつたって」というような
状況描写が多いと難しかったようで、
目を開けて状況を必死に想像している顔になっていた。
そんなに必死に想像していたら眠るにはほど遠い…と思ってしまうほど。
どこまで理解できたのやら…の第一夜。

朝、こどもたちに「どうだった?」と感想を聞くと、
「面白かった!」「朗読が上手だった!」
「物語もよくわかった」と3人とも好評だったのがとても意外だった。
やっぱり親の声で読み聞かせをしたほうがいいのかしら…という
昨夜の私の葛藤の時間を返せ!と言いたいほどに
「朗読がやっぱりプロは違う」
「お母さんとは違って上手!」
「一人で何役もやってすごいわ~」とプロを絶賛。。。

ナルニア国物語 上』だけで3時間。

第一夜に聞いたのは20分…ということは9日分。
1か月で3冊くらい聞けることになる。
ハリー・ポッター』も『魔女の宅急便』も『こども落語』
なんてものまであった。
とりあえず、『ナルニア国物語』は聞き終えたい。

高学年や中学生の夜の読み聞かせとしてAudibleありかも。

名誉職

数日前、町内会の会長さんからとあるお仕事のお誘いを受けた。
「メイさんが適任だと思う。月1回、数時間で手当てもでますよ。」と。
その仕事は名前だけしか知らなかったので、ママ友や
経験者に聞いてみたりしたら、町内会役員免除という特典もあるとか。
「バイト感覚でやったら?」とママ友に言われた。
夫は「そうか、俺がそんな重要な仕事を…」と感慨深げにしていた。
…頼まれたのは私です。

私の中では60過ぎの定年退職したおじさんがしそうな仕事、
なぜに私に白羽の矢が立つのでしょうか?と率直に町内会長に聞くと、
「卒業式のあのスピーチ、すごいよかった!
なにかメイさんに頼みたいと思っていたんだ。」と
謝辞の褒め殺しとセットでお願いされるという上級テクで
最後は拝まれ…「考えさせてください」と逃げ帰った。

数人の人に相談すると、それぞれ反応は違うけれども、
みなさん、まあまあ素敵な仕事だと思ったらしい。
私は手当より名誉が得られる名誉職に近いなと思った。
きっとこれが子ども三人が成人していたら、即了承して
肩書入りの名刺でもプリンターで作り始めているかもしれない。
でも、今?!
私、まだ各種PTA役員のノルマもあってですね…
高校にこどもが入ればそこでのPTA役員くじを引く可能性も大きくある中
任期があってないような名誉職の肩書。
うーん…と考えて、「ちょっと考えてみて」と言われたので
半日考えてお断りした。結果は30分以内にでていたけれど、
すぐに断るのはダメかしら、と夕方まで待った。

夫と友人に「目立ちたくないのよね。」とポツリとこぼしたのに、
「今更?!」と呆れられた。
忘れているようですが、以前やった”会長職”も”謝辞”も
立候補でも推薦でもなく”くじ”ですからね。
人望に厚いわけではなく、ただくじ運がないだけ。
その結果がそれなりに評価されていることはうれしいとは思いつつ、
「きっと、あの人ならやってくれる!」と思われるのが本当にしんどい。
できないことはない。
やる!と自分で決めたらやり遂げますとも。
でも、自分が費やしたエネルギーに対して周囲の反応の低さ、
というものに中学時代の生徒会活動でいやというほどに思い知り、
高校からは目立たないようにしてきた。
自分がやりたいときだけ立候補して、それ以外の推薦から逃れるために。
高校時代の担任の一人に「メイさんは自分のエネルギーを
すごく自分で抑えているよね。自分を抑えるより放出することに
エネルギーを使えばいいのに。」と言われたときは、
中学校の内申書に”生徒会活動”でも書いてあるのか、
それとも性格がバレているのか…とドキっとした。
高校時代から、そういう意味で私は変わっていないのかもしれないなと
今回の出来事で思った。

どの仕事をするか、それがボランティアであろうと有償であろうと
自分で選びたいし、自分のエネルギーの使い方は自分で決めたい。
そして、なにより価値があるのは”時間”だと私は思っている。
私の貴重な限りある隙間時間を名誉職に費やす?!
それ、いますること?と考えたら、答えはNOだった。
夫には「メイさんの価値基準って、ブレないよね」としみじみと
言われたけれど、褒められた…のか?

奥の手とリケジョ

花子の冬休みの目標と計画を理系院卒の友人と立てた。
目標は”来年の夏の化学グランプリ一次予選”、
参加することに意義がある!の精神だけれど、目標はやっぱり
”50%とること”と控えめな私。

文系の私とはどうも興味の方向が違いすぎて
「面白くない?」と、娘の花子が目を輝かせるポイントに
「へぇ…」が精いっぱいな私とは対照的に
理系院卒の友人は「それな!面白いよね!わかるわ~!」と
花子と分かり合える。
我が家に彼女がランチに来ていて花子が早く帰ってきたとき、
「マキさん!」「花子ちゃん!」と名前を呼びあい
久しぶりに出会った恋人同士のよう。
なんだか彼氏と友達が仲良すぎて意味不明な嫉妬をするような気分に
毎回なる。

そんな彼女に花子の化学の進捗状況を伝えて、
「このままでは化学グランプリまでマズいんです!」と話し、
過去問を参考に「集中的に勉強するところはどこ?」と
ついにテストの山を張ろうかと…。
邪道とはわかっているけれど、スタディサプリの化学基礎で
25%しか進んでいない花子。
夏までに化学基礎終わる気がしない。
科学グランプリの一次試験には化学基礎だけではなく
無機化学有機化学もってなったら、終わらない。
私にとって予想外だったのが中学生がこんなにテストに追われるとは!
中間テスト、期末テスト、課題テスト、中間テスト、期末テスト…と
テスト前1か月ほどテスト勉強していたら、化学が進まなかった。
次は冬休み明けの課題テストまで
その後は学年末テスト終了から春休みまでの期間で化学をいかに進めるか。

「最後は奥の手だね。」と花子に話すと、
「…まさか、マキさんに替え玉受験頼む?」と言われた。
マキさん、若く見えても私より年上です。
さすがに中学生の替え玉はやっぱり無理があると思う…。
私の奥の手は”短期集中の化学家庭教師を雇う”です。
マキさん~!!!と。
「報酬は夕飯でいいよ。」とすでに安請け合いされた。

しかし、やっぱりその前に花子の化学基礎をさらっとでもしておきたい。
我が家にたくさんある化学の本をずらりと並べ、
「一冊とりあえずするならどれがいい?」とマキさんに聞いたところ、
これ!とおすすめされたのが『とってもやさしい化学基礎』 

高校とってもやさしい化学基礎

高校とってもやさしい化学基礎

  • 作者:柿澤 壽
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2012/09/06
  • メディア: 単行本
 

 ただし、この問題集ではレベルが低すぎて科学グランプリ1次試験には
3割得点だろうと5年分の過去問を見せたところ言われた。
基礎の基礎内容なので、中学の化学をすっ飛ばして
高校化学をしている花子には中学化学もやりつつ
高校化学もできていいのでは?と。
ただし、割愛されている単元があるから…とマキさんがいくつか付箋を貼って
ここを読んでおいて、と『新研究』も追加。 

化学の新研究―理系大学受験

化学の新研究―理系大学受験

 

 「こんな本まで買ったん?」とマキさんにも驚かれた
理系大学進学までカバーの『新研究』。

花子は久しぶりに理系女子と会話ができて、すごく楽しそうだった。
リケジョたちの先日、大盛り上がりだったネタは”水素結合”。
花子が「化学で水素結合を学んで水が固体になると体積が増える謎が解けた!」
と私にも大喜びで話してくれたけれど、
それをマキさんにも話していて、「水素の分子が云々…」と二人で
盛り上がっていた。
えーっと、水素結合のどこで、そんなに盛り上がれるの?
水素結合って何?と生物と物理選択だった私にはわからない。
そもそも水が固体になると体積が増えるって、覚えて終わった私には
そこに疑問も一切、抱かずに30数年。
リケジョたちの会話を聞いていると日本語に聞こえなくなってくる。

それでも地球は回っている

数日前、我が家は一気に古代ローマ時代と現代と宗教の議論の渦に巻き込まれた。
きっかけは、末っ子の次郎、小3の理科のテスト。
73点を持ち帰った。
73点?!
次郎が80点以下を取ったのは初めてかも?!
そんなに理科がむずかしいのか?と間違えていた問題を夫と確認。


「時間がたつと、かげの向きがかわるのは、どうしてですか?」
という質問に対する次郎の答え、
「地球がまわっているから。」が×になっていて、
赤鉛筆で次郎が書かされた答え、「太陽が動くから。」


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太陽って、動くの?!と、文系の私でもなんだかざわざわする。
地球が回っているんじゃないの?という次郎の直球の質問に
夫が「なに?次郎は学校で地球は回っているって言ったのか?
そんなこと言ったら、牢屋に入れられるぞ!」と言い出し、
話は古代ローマ時代へ。

小学生の次郎と太郎は知らなかったけれど、中学生の花子は知っていた。
ガリレオ・ガリレイが地動説を唱えて裁判にかけられたこと。
「地動説をいうことは罪なのか?」という次郎の質問に
いやいや、宗教的なことで問題になって…とますます説明はややこしくなり、
コペルニクスが一番最初に地動説を唱えた」なんて花子が言い出すので
ますます複雑に。
「結局、小学校は天動説を教えているってこと?
あるいは、宗教的問題?」と夫が無理やりまとめようと毒を吐き、
収拾がつかなくなった。

同じことをNHKの夏休み電話相談で発見。

www.nhk.or.jp
次郎と同じ小3の男の子が影ができるのは地球が動くから、と
学校のテストで書いてバツになったと電話相談したら、

科学をする、それから理科の勉強で、「どこで観察するか」、
それから「いつ観察するか」という、これ「視点」というんだけど、
それはね、とても重要なことなんです。
しゅうくんは3年生で、その視点を、地上にとるか宇宙にとるか、
ということをちゃんとわきまえているので、
これはすごい。実はね、中学生にならないと、その勉強はしないんですね。
小学校はね、天動説の立場で理科の授業をするので、
太陽が動いているというふうになってしまうんです。
でも、それはね、学校の先生は、3年生の学習だからということで、
太陽のほうが動くものをマルというふうにしたんだと思うのね。
でもね、マルかバツかでは決まらない、ということをまず考えてください。

小学校は天動説を教えているの?!その答えにもびっくりでした…。
回答者の国司真先生 (かわさき宙と緑の科学館 プラネタリウム解説員)が
模範解答を教えてくれている。

先生に、「地球から見ると太陽は動いてるけれども、
宇宙から見ると地球がコマみたいに回転してるんだ」って書けば、
きっとハナマルだったと思う。

次郎にも教えなくては。
「地球から見ると太陽は動いてるけれども、
宇宙から見ると地球がコマみたいに回転してる。」と書くんだ、と。
小3でそれを書けるなら、もう中学校の理科はいらない…と思ったり。

「地球がまわっているから」と地動説を唱えた次郎、あってるよ!
ほかに間違えたところは…と確認すると、
「日向と日陰で温度計の差が出るのは地面が何にあたためられたからですか?」
という問題に「太陽」と書いたのもバツ
正解は「日光」だそうです。
現在、わが家が暖められているのはなにか、「ストーブ」って書いたら
バツってことだよ。
「熱放射」って書かないとダメっていうことか…。
それとも「輻射熱(ふくしゃねつ)」って書かないとダメなのか。
地面をあたためているものは日光で、それは太陽から出された光で、
”太陽の光”と書けば正解だったんだろうけれど、
正直、”太陽”でもよかったんちゃうの?と思ったり。

地面があたためられているのは「宇宙からのエネルギー」とか
「僕のホッカイロ」とか書いていたなら
バツつけて!!と思うけれど、
次郎の回答は本質的に違わない。
ここでバツをつける意義がどこにあるのだろうか?と思ったりしたけれど、
先生のつけたバツのおかげで、我が家は異端裁判もガリレオ・ガリレイ
コペルニクスも家族全員で学ぶ機会になったわけで、
いろんなところに学びはあるね、と終わるしかない。

「それでも地球はまわっている」