ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

感動はあるか?

数日前に三者面談があった。
中2最後の三者面談!と胸をときめかすことはなく、
あぁ、また実りのない会話をしに行くのかと朝から憂鬱。
キャッチボールが成立しない会話って、ストレスでしかない!
そんなとき、中学校から電話があった。
「花子さんが学校で嘔吐をしました。
時節柄、早退したほうがいいのでお迎えに来てくれませんか?」と。
コロナのいま、それはもちろんすぐにお迎えに行きます!と
迎えに行った。
ただ、その日は三者面談があるので、
そのことについては後で電話をしてください、と言われる。
どの時間がお手すきですか?と聞くと、
昼頃ということだった。

電話しましたとも!昼ちょっと過ぎて。
「担任の先生をお願いします」と言ったのに
早退のときにお世話になった先生に回される。
学年主任とか教頭とか校長…というわけでもなく
担任も持っていない若手の先生。
そして、「花子ちゃんが元気なら三者面談に来てください!」と。
えっ?それ、あなたが決めていいのか?
元気かどうか聞く?
早退した人に?
学校でも嘔吐しましたけれど?
元気か…?と花子に一応、聞くと、
「行ける」というので三者面談に行った。

中学校は50mおきにアルコールスプレーが置いてあった。
担任が満面の笑顔で聞いてきた。
「わが校のコロナ対策に質問や不安はありますか?」と。
あの50mおきのアルコールスプレーをほめろと?
コロナ以前に嘔吐して早退した生徒をまた来させるって
感染症対策としてありなの???
コロナではなくてもウイルス性胃腸炎かもよ?
この三者面談、そんなに重要か?
日程変更は不可能?と口を開けば止まらない気がして
口を真一文字にしておいた。

三者面談はとても有意義で…と言いたいところですが、
3回はちゃぶ台返しをしたくなった。
はい?と突っ込みたくなるのを我慢して聞いていた私に
「先生は何も考えずに言っているから、お母さんも
深く考えないでいいよ。」と花子に後で言われた。
一体、誰へのフォローになるんだろうか。

面談後、元教諭ママ友たちに機関銃のように愚痴った。
私の話を静かに聞き、彼女たちは言った。
「あの中学校、どれだけひどいの…」と。
「ふつうは、一人はまともな先生がいて…」という
一般的な学校の話も聞いた。
どうやら、花子の中学校は一般的ではないらしい。
そんな中学校も2年目で、
そろそろ私も免疫ができたはずなのに
毎回、「はい???」と思わせてくれる。

数週間前、保護者アンケートがあった。
「中学校の授業はわかりやすいか?」
―参観日もなかった今年度、わかるわけない。
「お子さんの学力は上がりましたか?」
―上がったと思う。でも、中学校のおかげ…とは思わない。
というようなアンケートの最後は
「中学校に感動はありますか?」
感動ってなに?
毎回、「なんだこれ?」って、確かに思わされているけれど、
感動ではなく…それともこれも感動?
「感動―ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること」
なに、その漠然とした”感動”って。
令和の今、小泉さんがカムバックしてきたのかと思った。

アメリカのサウスカロライナ州のパルが言っていた。
「トランプは、これよりひどいことにはならないだろう、
という予測よりひどい結果をつくってきた。
きっと、メイには理解できないだろうよ。」と。

わかるよ、それ。
これよりひどい面談はもうない!と思うのに
毎回、記録を更新される。
いや、そんなことってある?言える?というようなことを
ふつうに先生に言われる。
あまりにも自然に言うので、呆然とする。
おかしいと思う私が過敏なのかと「これ、おかしくない?」と
つい元教諭ママたちに確認して、絶句させてきていますから。
そのたびに「ふつうは…」といわれる特殊な学校です。
今回も、心を強く動かされた。
感動とは違うけれど。