ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

思い立ったが吉日


サウスカロライナ州のパルにメールした。
彼女から彼女の元(になりかけつつあったのに、
元になる前に)夫が非業の死(誰にとっての???と
思いながら。きっとみんなにとって)を遂げてから
彼女が混乱中のメールは何通か受け取った。
「あなたの気持ちをいつでも聞くわよ」という内容の
メールを返信した。
意見は書かず、気持ちは入れず、ただ寄り添うことを心掛けた、
と書くと立派だけれど、
「離婚調停中の夫が銃を片手に押しかけて、暴行、
通報で駆け付けた警官に発砲。
挙句の果てに、その場で拳銃自殺。
その葬儀をした、まだ妻だった友人」に、
なんてメールするのが正解なわけ?
マニュアルはどこ?
日本の発想でいいの?
同じ体験をしている人から参考に…って、そんな日本人、
いるわけない。
アメリカの正解は何?と私もパニックだった。

彼女も、パニックのまま私にメールを書いていることを
彼女のメールを読むと伝わってきていた。
10通ほど彼女から五月雨式にメールが来て、その後
ぱたりと来なくなった。
「ちょっと仕事も休む。故郷に帰る」という話だった。

そんなサウスカロライナ州のパルのことを
私はしばしば思い出していた。
彼女のちょっと癖のあるユーモアや読書傾向、
きっと彼女はこの本を読んだことあるだろうな、と
洋書を読むときに思ったりした。

長く彼女に連絡をとっていない。
日本人的発想で書いたメールで傷つけたくない、
何が正解かわからないから、と。
ただ、本当にそれが正解なのだろうか?
私のこの態度は彼女にどう思われるのだろうか?と昨日、
急に思い、久しぶりにメールをした。
正直に自分の気持ちを。
「ずっとメールをしていないけれど、
あなたのことをずっと考えている。
あなたが混乱しているだろうとメールをしなかった。
ただ、あなたが元気にしているかどうか確認したかったのよ、
友人としてね。
元気か、もしくはそうでないかだけでも教えてくれたらうれしい。」と。

I’ve been thinking about you too but wasn’t sure what to say :)
(私もずっとあなたのことを考えていたけれど、
なにを言えばいいのかわからなかった)

 Thanks for writing! (メールくれてありがとう)
I am deliriously happy. (すごく嬉しいわ。)
 My cup runneth over. (身に余る光栄よ)

彼女からは最近の近況が複数の写真とともに送られてきた。
彼女とほぼ同じ背丈になった息子くん、
彼女の弟や彼女の友人。
私も返信で家族写真を送ったところ、
「ちょっと!あなたが一番、小さくなっているけれど
どういうこと!?子どもたちがこんなに大きくなったの?
私があなたと文通始めたときは5歳の太郎が春には高校生ですって?!
あなたの夫は髭が灰色になっているじゃないの~!」と
近況報告だけで驚きの連続になった、お互いに。
彼女が元気そうでよかった。