ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

マスクと親近感

ロンドンのパルに頼まれていたものがついに我が家に届いた。
”予約商品”ですよ。
2週間、待ちましたとも!
注文したものがきちんと入っているかを確認のため開封
多分、大丈夫。
ゲームのキャラクターのため見分ける自信がない。

届いた商品を小包が迷子になりやすいクリスマスより前に
さっさと送るわ~という話をロンドンのパルにしたところ、

"I was thinking of getting some of those face mask popular in Japan."
(日本で人気のフェイスマスクをほしいなと考えていたんだけれど)
と言われる。

フェイスマスク…?
コスメの?化粧品?
美白?冬に?と、いろいろと疑問符だらけになりながら
矢継ぎ早にロンドンのパルに質問したら、

"The white ones people wear when sick."
(病気の時につける白いマスクよ。)と言われる。

海外でマスクをするとすごい怖い伝染病に罹患しているように見えて
奇妙にうつるって、聞いたことがあるんだけれど…
それなのに白いマスクが欲しいの?と確認したところ、
「イギリスの空気が乾燥していて咳が止まらないから
日本にいたときにマスクをしていたことを思い出した。」とのこと、
あぁ、なるほど。
「たとえ、奇妙な目で見られようとも構ってはいられないほど
風邪がしんどい…」と。
香港では禁止の黒いマスクも日本では買えますけれど…と聞くと
「白で。」ということだったので、定番の使い捨てマスクを箱で買った。

さて、箱詰め…としていて気付く。
マスク、入りませんがな。
そもそもの箱が小さいのでマスクの箱を入れるスペースもない。
ロンドンのパルと私、もう7,8年の間柄なので、
思い切って聞いてみた。
「箱を開けて、ジップロックに入れて送っていい?
箱がいっぱいで入らないから、マスクを緩衝材のように
分散させて入れたいんだけれど。
もちろん、ジップロックに入れて。」と。
久しぶりに使った”Do you mind~?"(~したら気にするかしら?)
ロンドンのパル、”Go ahead."(やっていいよ)
ということだったので、マスクをいくつかのジップロックに分けて入れ
箱詰め完了!
「…日本人の仕事とは思えない」と夫に言われた箱詰めをした。

週末、コストコに行った友達が私が頼んでいたココアを買ってきてくれたので
早速、箱を開けてココアを飲もうとしたら、
すごいぐちゃぐちゃに入れてあった。
とりあえず、1箱に60袋入っていればいいんでしょ?という感じで。
なんだろう、この安心感と親近感。箱つぶれても味変わらないし。
こどもたちにまで「お母さんの仲間だね」と言われた。

コストコで買ったSwissMissのココア、おいしい!
アメリカのパルによると、アメリカの定番ココアらしい。

 

Hot Cocoa 59/365

イギリスで定番ココアはCadburyらしい。
ロンドンのパルが送ってくれるらしいので楽しみ。

Cadbury chocolate drink


 

念願の場所

花子のお目当ての場所に行ってきた。
「外国人だらけちゃう?」と夫は言っていたけれど、
結構幅広い年齢層で…花子と同じ中学生から大人まで。
ほぼ1時間、花子が目をきらきらさせて悩んでいた。
そして、購入したのがこちら。
f:id:bitter-chocolate3:20191201193443j:image

花子が行きたがっていた場所、アニメイト
「きっと、ロンドンのパルさんも好きだと思う」と
花子が言っていたよとロンドンのパルに伝えたら、
「日本で行ったわ。テヘペロ」と。
さすが…。

そして、花子が購入したものたちの写真を見せると
" A nice loot haul."と。
loot:戦利品
haul:ひっぱってきた

haulって、ここではどういう意味なの?とロンドンのパルに聞くと、
”haul is more like the sum total of all the goods, in this instance”
(haulは買ったものの合計っていう意味ね、この場合は)
ということなので、loot haulで、持って帰った戦利品、くらいかと。

ロンドンのパルが知っているアニメ、
花子が買ったグッズの中にある?と聞いたところ、
”That Time I Got Rencarnated as a Slime”
このタイトルを聞いて、ピンときた私はアニメ通の入り口に
片足くらいは入っている気がする。
転生したらスライムだった件』だわ。
”転スラ”と我が家のこどもたちは呼んでいたのを思い出した。
”Rencarnated”なんて難しい単語になっていて、びっくり。

”loot haul"という単語、聞いたことなかったわ~という話を
ロンドンのパルにしたところ、
”You can also use it to talk about going to your favourite shop
and buying stuff you don't need but you do want.”
(お気に入りの店に行って必要がないけれどほしいものを買うとき
とかにも使える言い方よ)と。

確かに…花子の購入品はどれもこれも「必要か?」と聞かれると、
否…なものばかりだった。
それでもアニメグッズにあふれた世界で、
同じような人たちがたくさんいて、とても楽しそうだった。
店内には私と同じように引率してきた保護者ぽい人もいれば、
同じ趣味の友人同士の大人もいて、
さすがアニメ大国!と興味深かった。

ロンドンのパルが以前、語っていたアニメ、
私にはなにがなんだかさっぱりで、タイトルもわからなかったけれど
花子は「刀剣乱舞だと思う!」と断言し、
「ロンドンのパルさんに」と刀剣乱舞グッズも購入。
ロンドンのパルに「あなたが前に語っていたアニメは…
もしやこれ?」とそのグッズを見せたところ、
"Oooooo!"と。
刀剣乱舞はイギリスではゲームができないため
知る人ぞ知るアニメで、
本もグッズもないのよ~!と狂喜乱舞していた。
ロンドンのパルが大学院修了の自分へのご褒美に買ったものは
刀剣乱舞グッズだった。
筋金入り…。

着信音で自分探し

昨日、久しぶりに”自分探し”をすることになった。
きっかけはスマホの故障。
3年ほど使っていたスマホが充電ができなくなり、
日に日に充電がどんどん減っていくのを「あら、まあまあ…」と眺めていた。
スマホがなくても実は困らないのでは?
と思っていたけれど、結局買うことに。

iphoneでもXperiaでもない、名前の知らないスマホ
スマホの中に入っている着信音で素敵なのが全くない。
着うた全盛期はシンプルな電話音が逆に目立ったけれど、
最近は黒電話の音を着信音にしている人も増え、電話音が鳴ると
あれ?私?とがさごそすることも増えたので着信音を設定することにした。

どの歌、曲を着信音に設定するか?
どうやって決めた?と夫に聞くと、「自分の好きな曲」と。
あぁ~!自分の好きな曲ね…はて、なんでしたっけ?
こどもたちからは「クラシックでしょ?」と言われ、
夫からは「カントリーやろ?」と言われ、
あれ?そう?そうだった?とわからなくなった。

Youtubeでクラシックを聴いたり、カントリーを聴いたり、
自分の好きな音楽がそもそもわからない…と就職活動中の大学生気分。
適職って何?
自己分析と自己批判の違いは何?と途方もない自分探しの旅、再び。

着信音で流れるので、みんなが知っている曲は嫌で、
ゆったりとした音楽だと気づきそうにもないし…と
探すこと半日。

私の着信音はテイラーにした!Shake it off!(気にしない)

www.youtube.com

夫の着信音だけは別の音楽にした。
本当は津軽三味線のじょんがら節でも…と考えていたけれど
無難に。Sucker Jonas brothers

www.youtube.com

この曲の歌詞を知らない夫は「これ?」と不服そうだったけれど。

www.youtube.comCarrie Underwoodの”Good Girl"も候補にあった。

 悪い男につかまりそうになっているわよ、目を覚ましなさい!
という歌詞。
「あなたには不釣り合いだから」「目を覚ましなさい」
「私の話を聞きなさい」
「グッドガール!いいこね!」というこの歌、
多分、恋をした娘がいるママさんが歌いたい歌。
娘の花子が恋に盲目になる頃には花子も携帯を持つだろう、
花子の着信音はこれにしよう。

同士を見つける

数日前、花子が中学校の先生の何が小学校の先生と違うか、
ということについて熱く語っていた。
我が家の中1の花子はバリバリの理系。

算数でも数学でも「公式は覚えない」人なんです。
はい?と思った文系の私、なんで?とつい聞いたら、
「どうやって求めるかを考えたら公式にたどり着くから
覚える必要はない。」と。
あれ?どこかで聞いたことある…と思ったら、そういえば
夫も同じことを言っていた。
とにかく公式は覚える!教科書の類題も丸暗記していた文系の私とは
全く違う。
そんな花子にとって、文系の先生だらけの小学校の先生と違い、
理系の先生があちこちにいる中学校は「通じる!私の言語が通じる!」
という喜びに満ち溢れている。
そして文系の先生にも「その発想、おもしろいな!」と言われ、
花子は喜んでいる。

文系の先生には花子は理解できないでしょう、
私にも全く花子の思考回路がわかりませんから!
中1なのに席替えしたら「月曜に行ったら自分の席がわからなくなった」
とか言っている。
席替え、9月だったけれどね…。
もう2か月同じ席のハズですが。。。
なに?これはなんの病気?と何度か疑ったこともあるほど。

そんな花子、先日ふと気になって、理系の先生に質問したらしい。
「先生、風船のことが聞きたいんですけれど」と。
風船?
何の科目?と私には全くわからなかったけれど、
その先生は「あぁ、界面活性剤の粒子か。」と、すぐに理解してくれて
花子の質問に答えてくれたらしい。
(界面活性剤の粒子が花子には風船のように見えたらしい。)
「小学校の先生たちには絶対に通じなかったと思うけれど、
中学校には”風船”で、界面活性剤がピンとくる先生がいるの!
私のコトバが通じるのよ!」と花子は大喜びしていた。
先生の解説も花子の疑問を超えるマニアックさで丁寧で深かったようで
花子はとても面白かったらしい。
花子により解説を受けたのに私には右から左で通過した面白さだったけれど…。

それでも、花子の”同士を発見”といううれしい気持ちはとてもよくわかる。
高校までいかなければ、バリバリ理系人間なんて発見できないだろうと
私は思っていたけれど、中学校にいたのか!
生徒ではなく、先生だったけれど…。
確かに理系。

花子は担任の先生にもたまに化学の質問を連絡帳でぶつけ、
「それ、むずいな。ちょっと調べさせて。」と返信をもらっていた。
”むずいな”って、先生、若いな!と思ったけれど、
「調べる」って、いい先生だね~と花子に話すと、
「多分、google先生に聞くんだよ。」と返ってきた。
・・・聞かなかったことにする。
三者面談ではまた「マニアックな質問をたまにされて焦ります」と
先生から言われそうな予感。

おしゃべり


誰も気にしていないだろうけれど、我が家のコザクラインコ
ピーちゃん、すこぶる元気です。
そろそろ3か月目になるところで、知らない間に一人餌になり、
体重も52g.

コザクラインコの特徴は…セキセイインコと比べて、おしゃべりが苦手。
おしゃべりは諦めてもいいから、セキセイインコより
コザクラインコ!と羽の色の美しさに惹かれて、花子が決めた。

現在、「ピーチャン!ピーチャン!ピーピーピー!!!!」と
すっごいうるさい。
コザクラインコはあまり鳴かないんじゃなかったの?
もしや、コザクラインコではないのでは?という疑惑を
向けたくなるほどに、四六時中、
「ピーチャン!ピーチャン!ピーピーピー!!!!」。
野鳥やカラスの声が聞こえると
「ピーチャン!ピーチャン!ピーピーピー!!!!」と自分の名前を連呼。
カラスや野鳥には見向きもされていないのが悲しい。
ついには隣のおばちゃんにまで「ピーチャンなのね」と
言われるほど猛アピール。
常に自己紹介。
ママ友が来ても「ピーチャン!ピーチャン!ピーピーピー!!!!」と
あまりにもうるさく、しつこいので、
「飼い主に似るっていうけれど、しゃべらないというコザクラインコまで
こんなにおしゃべりにさせるって、どれだけしゃべってるの?」と
驚かれたんだか、呆れられたんだか。

ピーちゃん、最近のお気に入りはほうじ茶を飲むことと
ほうじ茶で水浴びすること。
ほうじ茶は鳥の臭いをかなり消す気がする。
問題は、誰かがほうじ茶を飲んでいると、飛んできて水浴びしようとすること。
ほうじ茶をピーちゃんもがぶ飲み…。
コザクラインコは結構、お水を飲むことも意外だった。

鳥は1羽飼うと、もう一羽…と増やす人も多いようだけれど、
ピーちゃんが二羽?
このうるささが2倍?!
絶対に無理。

 

頑張り屋さん

中1の花子が担任の先生を”頑張り屋さん”だと評していた。
曰く、睡眠時間も5時間程度で、朝の授業前の学習の丸付けを
お昼休みに休憩せずにしている。
学年で毎日提出することになった自習ノートは
その先生の発案で、その先生が一手にチェックしている。
「僕が考えたことだから、僕がチェックする」と先生はおっしゃったとか。

若い先生なので、頑張るわね…とは思うけれど、
それを”頑張り屋”と評価するのはどうなんだろうかと
つい花子に疑問を投げかけてしまった。

「先生、頑張ってない?」と花子に聞かれた。
いや、頑張っていないと言いたいのではない。
それは、先生が一人で請け負って続くのかしら?
学年団としてやることを決めたのに先生の責任として
先生だけがチェックするのはやっぱり違和感を感じる。
一人でチェックすると視野はどうしても狭くなる。
誰がどこで躓いているかを学年の先生たちみんなが問題共有するためにも
敢えてほかの先生たちにもチェックしてもらいたい、
とかなんとか私なら言うなぁ。半分、嘘も方便だけれど。

なにかを提案するたびに、自分の仕事が増えていくだけなら
誰もきっと提案をしなくなることが目に見えている。
気になることがあっても口をつぐみ始めるだろう。
それって、いいことなのかしら?
自習ノートをよりよくするためにはたくさんの先生の目と手が必要で
若い担任の先生も自分で抱え込むだけではなく
仕事を”共有”することも学んでいったほうがいいように思う。
そんな話を花子にしたら、
「同じ学年の〇〇先生はそういうことは苦手そう」と言っていた。
ええ、花子の言う通り。
いかにも苦手そうな先生がいる。
でも、そこは半分、目をつむる!
仕事を共有するっていうことはそういうこと。
花子の担任の先生のような完璧さはないかもしれない。
でも、その先生ならではの視点がきっとあって、視点が増えるのは
常に良いことだと思うようにしなければ
一人で抱え込むことばかりになるのでは?と花子と話した。
理想と情熱に燃えた若い担任の先生が燃え尽きないようにしてほしい。

花子の担任は自分でするほうが完璧にできると思っているんだろう。
私もそう思う。でも、時間が有限で、すべて自分ひとりではできない。
どうやって自分の仕事を減らして、その作り出した時間にもっと
発展させることはできないかを考える。
そういう管理者の目も先生はもったほうがいいのになぁと思った。

『空気の読み方教えてください』

私の積読本がどんどんこどもたちに読まれていき、
私が読む前から「これが面白かった」とか「これはいまいち」と
感想を言われるようになってきた。

「これはすごいおもしろかった!!」と小5の太郎も
中1の花子も絶賛していた本をついに私も読んだ。
(そもそも私の積読本!)
『空気の読み方、教えてください』 

 桂三輝(かつら サンシャイン)。
外国人落語家は明治・大正に活躍した快楽亭ブラックに次ぐ二人目で
あの桂三枝(現在は桂文枝)に弟子入りして修行の日々を
カナダ人の著者が書く…となると日本とカナダの文化比較論かな?と
思って買ったハズ。

何度か声を出して笑うほどに面白かった!
さすが落語家!あちこちにネタがちりばめられていて、
「なんでやねん!」と読んでいて言いたくなる。
話の流れもとてもスムーズで軽快で、翻訳者は?と、つい
誰が翻訳しているのか確認…裏まで探して…本人が書いたのか?!と
衝撃を受けたり。我が家のこどもより確実に日本語がうまい…
なんでやねん!とうちの子たちに言いたくなった。

効率重視の欧米、ME!ME!と自己主張の激しい欧米、
自分自身のゴールにいかに最短距離でゴールできるか、
自分がいかに優れているかをアピールし…と
欧米について語る著者の文章が耳に痛い…。
上方落語江戸落語の違いなど落語についてカナダ人の著者から
学ぶ日本人の私。

大阪やNY,コンビニなどあちこちで面白いネタを作っている桂三輝
師匠がNYに行くとき、「お前もついてこい」と言われ、
「任せろ!」と上から言ったらしい。
その後、「自由の女神を案内して」と師匠に言われたものの
自由の女神”という日本語がわからず、混乱し、
兄弟子が”プリティー!ウーマン!ブック!ファイヤー!"という片言英語で
サンシャインに話し、自由の女神か!と理解した。
それをタクシーの運転手に「自由の女神まで」と英語で言ったら
NYのタクシー運転手は移民も多く、英語がまだよくわかっていない運転手
だったためサンシャインの英語が通じず、サンシャインまで結局は

”プリティー!ウーマン!ブック!ファイヤー!"とジェスチャーつきですることになる。
「お前、英語通じてないぞ」と師匠に言われたという話など爆笑してしまった。
その話の動画を発見。…英語、早い。 

www.youtube.com

あっさりと読めてしまう短さなのが残念。もっと長くてもいいのに。