ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

華麗にスルー

いらいらすることは小さいことでも積み重なっていく気がする。
そして、そんなことで?!というようなことで、ドカーンとくる。
それはいままでの蓄積なんだろうと思う。

友人の中学生のこどもが通う中学校指定のノートが
「それ、どこで売っているの?」というようなノートだったようで、
かなり遠くのお店まで探しに行った、という話を聞いたのは4月。
「教科別でノート一覧表でもくれたらいいのに、
後からあとからノートの指定をだしてくる」という話だった。
この”あとからあとから”がその中学校の十八番だったようで、
後から運動靴の指定をしてきたりもあったとか。
そして、最終的には「そこ?!」というポイントで友人は爆発していた。
大人なので学校には「また後出しですか?」というチクリだったけれど、
それまでの経緯を聞いていると、ついに爆発か…と思ってしまった。

娘の通う中学校には何の不満もありませんなわけはない
ひとつ言うなら、本当は箇条書きで言いたいけれど
欠席連絡は電話のみと言うのならば
朝は留守電解除をさっさとしてほしい。

7時半~8:15までの間に電話で欠席連絡をするようになっているので
電話をしました。
7時半に、そうしたら
「平日の7:30以降にお電話をおかけ直しください」という留守電の音声。
今日は月曜日。
平日ですけれど。ついでに私の腕時計は電波時計ですが。
8時までに5.6回は電話した!
朝は私も先生たち忙しいからバタバタしているんだろうなぁ…と
8時までは思っていた。
でも、8時過ぎたら、そろそろ誰か気付いてほしい!と思い始めた。
電話がつながらないって、なにかあったらどうするんだ?と
中学校の危機管理意識などに疑念を抱き始め、
だんだんとイライラしつつも5分おきくらいに電話するも留守電…。

8時半に電話をしても留守電。また5分後…と思っていたら中学校から
電話がかかってきた。
「花子さんがまだ登校されてませんけれど。」と担任から。
まるで、花子が無断欠席したか、私が電話連絡をさぼったかのように。
7時半からずーっと電話していましたけど。

つい「何度か電話をしたのですが、留守電になっていたので」と
言ってしまったけれど、そこは華麗にスルーされた。。。
スルーか!やるな!
私も華麗にスルーを身に着けよう。

 

レツコとジミー

「出したつもりの手紙を車の中で見つけた!」
というラインを送ってくれたアメリカのパル、
あまりにも私からの返事が来ないなぁと思っていたら
私が出していなかったのね…と。

私は彼女も忙しいのだろうなぁくらいにしか思っていなかった。
そんな彼女の手紙の話題はハロウィン。
「メイ、私がハロウィンで何を着たと思う?
Retsukoのコスチュームを着たのよ。」と。

…レツコ?誰それ?と考えながら読み進めると、
「レツコはアメリカではとても人気なのよ。」と。

らんまの登場人物とかラムちゃんみたいな名前だから
アニメのキャラクター?
それとも日本の新進気鋭のデザイナー?
どちらにしても私が疎い分野だわ…と思い調べてみたら、
すぐにヒットした。

Aggressive Retsuko。
サンリオのキャラクターでびっくり。

www.youtube.com

こどもと一緒に見て爆笑してしまった。


P5010156.jpg

流行ってるの、これ?とびっくりしたけれど、
aggressive retsukoで検索をかけてみたら
でてくるでてくる、外国の人たちの烈子のコスプレ。
画像だけで爆笑してしまった。

そして、そんなアメリカのパルは
「いまでも日本語の仕事をたまにしている」そうで、
大体は駐在員さんのアパート探しとか駐在員さんの子どもの
学校関係の書類を一緒に…という話だった中で、
映画関係の通訳で、Mr.Jimmyの通訳をするかも~!!と。
Mr. Jimmy?
日本人のMr.Jimmy?だれそれ?と思ったら

eiga.com桜井ジミーという日本人で、ジミーペイジになりきる日本人男性の映画
らしい。
これだけでは全く私にはそそられないけれど、
クイーンの映画が流行ったように、この映画も流行るのかしら。
アメリカのパルが想像以上に日本語の仕事を
日本人としていてびっくりした。

インフルエンサー

昨日、読んだネットの記事にまあまあな衝撃を受けた。
いや、知っていたけれど…と言うべきか。
男女の大学進学率が未だに違うという事実。

dual.nikkei.com 2013年で!
1960年で、ではなくて。

その原因には社会学でいうところの”自己選抜”なるものが
行われているという。
”自己選抜”、初めてみたけれど、なんとなくわかる。
「どうせ私には…」と自分であきらめてしまうことだろう。
その遠因といえるほど遠くないものとして、娘たちには
親からの期待値が低いのではないか、というようなことが書かれていた。
「娘を持つ親は今一度の内省を。」と。

我が家は娘、息子、息子だけれど、娘への期待値は限りなく高い!
第一子は娘!
私と違い理数系なので、私と全く違う分野を進んでいくだろうと
安易に予想できるし、娘を通して新しい分野の話を聞くことは
いつも新鮮な驚きにあふれている。
数日前は、「タイのサルは観光客の髪の毛を抜いて
フロス替わりにして歯をきれいにしているんだって。」と
中1の娘から教えてもらった。
どこの情報?どんなアンテナ?とびっくり。
「私の情報は常に本!たまに中学校の先生。」という話だった。
どうやら、タイに生息するカニクイザルの話のもよう。(ネット調べ)

それでも、娘を持つほかのママ友たちの期待値の低さには
残念な気持ちになることも多い。
息子には塾にいかせるけれど、娘には塾に行かせないとか
娘には高学歴を期待しないとか…
「…いつの時代?」と思ってしまったり、
「土地柄?」と思ったりしていたけれど、
45都道府県で、どこも例外なく同じだったという記事に
暗澹たる気持ちになった。

この記事からこどもの虫歯率の記事も誘われて読んだ。
東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授。歯科公衆衛生学の専門家で、
子どもの虫歯の有無に親の学歴が影響していることを明らかにした
という内容。

特に高学歴な両親、高学歴な父親と低い母親、高学歴な母親と低い父親、
どちらも学歴が低い両親。
結果は予想を裏切らず、高学歴な両親のこどもが一番虫歯率は低く、
学歴が低い両親のこどもは虫歯率が高い。
これは所得の高低や生活に余裕があるかどうかも関係しているらしい。

私の住んでいる地域は高学歴な親がそれほどいるわけではないけれど
虫歯率が低く治療した率が市内でもとても高い小学校区だ、と
校医の先生が以前、話されていた。
祖父母が近くに住み、夫婦共働きでこどもの面倒は祖父母に頼んでいる家が
多いことも影響しているのだろうと思う。

それにしても、こどもの学力のときにも父親が学歴が高く母親が低いケースより
母親の学歴が高く父親の学歴が低いケースのほうが
こどもの学力は高いという結果がでていたのと同じ。
データから導き出されるのは、”結局、母親の学歴”ってこと?
父親は低かろうが高かろうがこどもには影響を与えないって、
精神的負担も軽くてうらやましいわ、とつい夫に毒づいてしまった。
夫はこどもの学力データのときも
「結局はこどもに接する時間が父親より母親が長いから
こどもに与える影響も大きいということでは?」と言っていた。

つまり、母親はこどもの”インフルエンサー”!
影響を与える人ということか。
では、もっと読書をして知識を磨かなければ!と思って気づく。
一言で私を左右させる夫も私のインフルエンサーなのだなぁと。

各国の道徳


数日前、アメリカのパルと道徳の話になった.
小学校で中途半端な英語教育を受けている小学生の太郎が
「mathって知ってる?scienceって知ってる?」と
私に上から果敢に挑んできた。
「算数と理科」と素っ気なく答えていたら、
「moral educationは?」と。
それはきっと道徳を意味するのだろうと思いつつ、
そんな科目、英語でそもそもあるのだろうか?と疑問に思い
アメリカのパルたちに聞いてみた。

ESL(英語が母語ではないこどもたち)のクラスを担当している
現役教師で小学生の子どもがいるコロラド州のパルに聞くと、
”Second Step"というのがそれに相当するわね。
でも、科目ではなく、プログラムね。
いろんなプログラムがあって、他者への共感や正しいふるまいを
学ぶわよ、と。
いろんなプログラムがある中で彼女はSecond Stepが一番いい、とか。

そんな話を別のアメリカのパル(30代、独身でこどもがいない)にすると
彼女はSecond Stepを聞いたことはなく、
「追加されたプログラムみたいね」と。
彼女はカトリック系の学校に行っていたので、
そういうプログラムはなくても、倫理観は学んだ、と。
一律に倫理観を教えるのは公立小学校ではむずかしいと
アメリカらしい回答を得た気がした。

倫理や共感、他者へ敬意を払うことを学校で授業として学ぶか?
という質問をSNSでもつながっている各国のパルたちに聞いてみた。
こういうとき、SNSは楽に回答が早く返ってくる!
カナダ、フィンランドコスタリカから回答を得た。
どこの国でもやっぱりあった。

コスタリカのパルから

There is a class called civica.
(civicaと呼ばれる授業があるわよ)
Teachers teache students values and ethics.
(先生が生徒に価値や倫理を教えるのよ。)と。

そんな中、カナダのパルからの回答が一番突き刺さった。

Moral is something that should be taught by parents.
(モラルとかは親に教えられるべきものよね。)

その通りだと思う…。

流行に乗れるんだという驚き

中1の花子が「中高生で大人気なの!私も欲しい!」と
珍しく流行に乗って欲しがったものがある。
こどもの”みんなが持っている”ほど怪しいものはない。
じゃあ、実名を挙げてみて…というと、出てくるのは数人
なんていうのはあるある。
また今回もその程度かと思っていたのだけれど、
どうやら本当に中学校で流行っているらしい。

それが”大人の鉛筆”。 

 最初は一人の先生が、「これ、いいのよ!書きやすい!」と
授業中に自慢したらしい。
すると、数人が買い…どんどん増え…
ほかの教科の先生も最初は「お前ら、ミーハーやな!」と
呆れていたらしいけれど、あまりの増殖ぶりに
「それ、どこで売っているの?」
「もう飽きたやつおるやろ?先生、もらってもいいよ。」と言い出したとか。
ちょっと流行ったくらいでは花子の耳に入らないだろうから
本当にかなり流行っているんだろう。

しかも文具!
私も好きな文具。
これがゲーム機なら買わないけれど…とつい買ってしまった。
同じくミーハーな夫が「俺のも」というので、2本も!
夫と娘は満足しているらしいけれど…
私が使った感想としては、ネーミングがいいんだと思う。
”大人の鉛筆”っていうね。
でも、これ使うならふつうの鉛筆使うかシャーペン使うか
ペン使う。
芯が太くてすぐに丸くなる”大人の鉛筆”、
尖らせることもできるけれど、そのためには削る必要があって…
「書きやすくてテスト勉強がはかどる」と花子は受け売りで言っていたけれど
削るのが手間。
削る時間に問題解ける。
無駄だわ…と思ってしまった。

この”大人の鉛筆”で、新たな花子の性格を発見した。
花子は「流行に躊躇なく乗れるんだ!」と。
もし、私が花子と同じ立場だったら、「あえて、大人の鉛筆は買わない」
という選択肢で、流行が去ってから買ってしまう。
流行に乗ったのではなく機能に惹かれたのよという風を装って。
ベストセラーを買わない、読まないのと同じ。
夫は”大人の鉛筆”を買いに行ったのに、
「ここはあえて、建築用鉛筆は?」と違う方向へといっていた。
みんなと同じではつまらないだろ?と。
あぁ、夫らしい…。
そういう夫婦のこどもが流行に颯爽と乗れるんだ!という新鮮な驚きを
”大人の鉛筆”で知った。

小学生に電卓

我が家の太郎は小学校5年生。
幸か不幸か娘の花子が小5のときと同じ担任。
娘の花子のときに教科書を一通り読んだりしたので、
5年生の算数?あぁ、あれね…とわかる…ハズが、
教科書が結構、あちこちで変わっていてびっくりした。

例えば、平均の出し方。
花子が5年生の時(たった2年前!)は、
月曜日に56ページ、火曜日に53ページ、水曜日…以下略となっていて
平均を出すときは
50をのけて6+3+2+…÷7=3
といった具合にでた数字に最後で50と3を足す方法が教科書に載っていた。
覚えてますとも!
花子は平均の出し方をテストのときに50を仮の平均値として…
というやり方でやって、正解まで導いたのに大きな×をもらいましたから。
正負の数で平均値?!
そんなやり方できたのか!
その発想はなかった!と私は花子の数学のセンスに感心したけれど。
小学校的にはアウトだったらしい。意味不明だけれど。

太郎の教科書を見ると、仮の平均値設定をすることになっていた。
あら、教科書が変わったのね…と思ったけれど、
違う問題が発生。

「先生が平均のときは電卓を使っていいって~。」と太郎が
計算ドリルの平均の単元をするから、電卓を出してほしいと言う。
はい?
そのたった3桁の整数を5つか6つ足して割るだけに電卓がいるの?
と、つい聞いてしまった私に太郎が先生の受け売りだろう言葉で
「重要なのは計算することではなくて、
どういう仕組みで平均を出すことができるかってことだからね。」と
ドヤ顔で言った。
ますます、はぁ?
大人げない私はつい「それ言い出したら、小数点の計算が面倒くさかった
三角形の面積でも電卓使えばよかったのでは?
必要なのは小数点の計算ではなく、どうやって面積を求めるかでしょ?」
と、つい突っ込んだ。

太郎は「電卓!!」といつまでも電卓を要求していた。
それが新しい指導要領なのか太郎の担任の独自方針なのかは不明だけれど
小学校で電卓使っても、中学校の試験では電卓使えませんけれど。
ついでに言うと、高校受験も電卓はまだ使えない。
「でも、先生が電卓使っていいって…」となおも言い続ける弟に
姉の花子が「中学校の数学、みんなが間違えるのはやり方ではないよ。
ちょっとした計算ミスだから。」と太郎に静かに言っていた。

電卓の使い方を教えることも含めた平均の単元での電卓使用なのかもしれない、
と夫とも話したけれど、
電卓は3分で使えるようになる。
でも、計算をミスなく速くすることは3分では不可能、ということで
我が家では電卓を使わせなかった。
「平均なのに…大人は電卓使っているらしいのに。」と太郎がしつこく言っていた。
仕事で平均を出すとき、
あるある~。
太郎、そういうとき、大人は電卓ではなくエクセルで全部する。
表も平均もグラフも。
小学校の算数はどこへ向かっているんだろうか。

コストコとレジャー

コストコへ行ってきた。
これで、3回目、いや4回目くらいになってしまうかもしれない。
最初の感想は「いまいち」だったはずなのに、気づけば毎月…。
「安いから?」と夫に聞かれた。
正直、安いかどうかはわからない。
私にとってコストコは安さを目当てに行くわけではなく、
すでにレジャーの域に達している気がする。

いつもお決まりのママ友たち合計3人と幼児一人で行く。
コストコに入るのには有料のメンバーズカードがいる。
そして、同伴できるのは大人二人まで。
この3人という数字が意外に必要で、とにかく大きいので分ける必要がある。
マフィンも新製品のお惣菜も、どれもおいしそうに見えるけれど
量が多い。
失敗したら?というときに「3で割る?2で割る?」と割ったりする。
あちこちで試食もできるようになっていて、
おしゃべりしながら並んでいると、
とても自然に割込みされた、おしゃれなおばさま方に。
「いや、いまのすごいな!」
「自然すぎて何も言えなかったわ。」
「こぎれいにしているのに衣食足りてない?」と怒るママ友を
「まぁまぁ」となだめたりしながら買い物をするのが楽しいんだろうと思う。

ママ友たちもそれぞれで、私は即決即断で「これ買う!」と買う。
値段見たか?内容量は?とママ友に心配されるほど即決。
そうかと思えば、たくさん並ぶ靴下を前に悩むママ友もいる。
「それ…工業製品よ。全部一緒。色もね。どこで悩むの?」と
つい毎回、聞くほどに何を買うときも悩む人もいるし、
「チョコチップが多いのはこれで…、焼き色が…」と
ものすごく吟味する人もいる。
「買い物リストを持ってきた!」と言いつつ、買い物リストとは
全く違うものを買っているママ友もいて…
「なんでやねん!」と突っ込みながら、冷やかしながらの買い物が楽しい。

そして、ランチはフードコートで180円のホットドックと飲み放題の飲み物で、
さくっと食べると帰路につき、大量に買った食材などを分ける。
よく考えれば、食材購入をしただけなのに疲労困憊で
夕飯はコストコで買ったものがそのままテーブルへ並んだり。

コストコ未経験の人に「コストコ、どう?」と聞かれると、
「少しでも安く!ならおすすめしない」と正直に答えてしまう。
レジャー!と割り切っていくなら、面白いし楽しいと思う。
ただし、こどもたちを連れて行く勇気はない。
ひとつひとつが大きいだけに金額も高く、
すごいことになりそうなので。

そんなことを知り合いのママさんに話すと、
「私はコストコにも飽きたけれど、メイさんからもらうものは
毎回、ドキドキ体験させられる。」と言われた。
海外のパルたちからもらう怪しいお菓子。
なんせ原材料不明、アラビア語で読めなかったりして
そもそもなんなのかも不明。食べ方があっているのかも不明。
そのほかにも文字の読めないお菓子を、そのママ友はいつも
「面白い!」と面白がってくれるので、おすそわけ。
8割方「・・・海外の味だったね」
「食べたけれど、なんの味だったんだろう…」となるけれど、
たまに「ヒット!これはおいしい!」となったり。
ハズレをも一緒に楽しんでくれる。
ハズレを楽しめるって、すてきだなと思う。