ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

春休みの原始人

春休みのしおりには、「午前10時までは家で勉強をしましょう」とあった。
そんな中、春から5年生の太郎はいまお友達と釣りに夢中。
立派な竿をもって毎日、自転車で10分の小川で魚釣り。
その立派な竿、割りばしとタコ糸でできていて、針はクリップ。
「原始人か?」と思ったけれど、
「遠くへ飛ばすためにおもりがいるかも。」と石もくくりつけたり、
原始人の進化の過程が目に見える。
そして、そんな原始人に釣られた?網ですくわれただけ?の
スジエビや小魚たち。
一日楽しみ、翌日には今度はそれをエサに魚釣り。
夫が毎日「進化したか?」と原始人レベルの釣りがどうなったかと
聞くけれど、最近の原始人はタブレットで調べることもできるので
「リールっていうのがあるから、それを作るには…」と
進化を頑張っている。

そんな意気揚々と釣りにでかけていく太郎とその友達。
朝も8時半には「行ってきます~!」。
帰ってくるのはお昼で、
12時半にはまた「行ってきます~!」で帰りは17時
という生活をしている。

「春休みには復習もしてほしいのに!!」と私の角が生え始めたのを
敏感に察知した太郎、
ここ数日は朝6時に起きて7時半までに前日に指示されたポピーなどを
終わらせて遊びに行っている。
…やればできる子だったのか?と私が驚いている。

勉強もきちんとやるなら、ほかの時間を遊ぶのはどうぞ~と
思っていたら、昨日も8時半に迎えに来た友達と出発した太郎が9時前に
「やべぇ!!」と言いながら帰ってきた。
小学校の先生たちが車で校区のパトロールをしていたらしく、
去年の担任や学年主任に見つかったかも?!
「10時より前から遊んでいたのバレたかも!!」と
急いで帰宅し、「お願いがあるんだけれど…」と二人がいうので
何かと思ったら、
「学校から電話があったら、郵便物を出してもらうために
ポストへ行かせましたってお母さんが言って。」と。

そんな電話はないと思うよ、
しかも、どれだけ遠くのポストまで朝から頼むのよ…と思いながらも
太郎とその友達の焦った顔が面白くて、一応まじめに聞いておいた。
10時になると、またほっとしたように二人で釣りに出かけた。

太郎のクラス、去年は荒れていたし、一緒に遊んでいる男の子も
教室ではかなり問題児になっているという話も聞いてたけれど
先生の車を見かけて、自転車を降りて背を低くして見つからないように
絶対にバレていると思うけれど…
歩いて帰ってきたという焦った二人の話を聞くと、
小心者の二人にほっとした。
太郎もその友達もまだまだ怖い大人がいるようなので安心。
二人とも「学校の先生より俺の母さんが一番怖いから!」と
言い合っているらしいけれど…。