ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

功績


アメリカの大統領選挙で盛り上がっているけれど、
トランプの功績はいくつかある。
一つは投票率を上げたこと。
投票率67%ですって!過去100年で最も高いという予測もあり、
それはもうトランプの功績だと思う。

そして、もう一つ。
「大統領って、なんだろう?」と考える機会を与えたことも
トランプの功績にしていいと思う。
現在、私のアメリカ人パルたちが大いに語る。

唯一のトランプ派のテキサス州のパルは、
「私は大統領に完璧な人物なんて求めてないのよ。
ビジネスマンでいい。経済を活性化させてくれたらいい。」と
経営者らしい発言。

彼女の発言はずっと喉に引っかかった魚の小骨だった。
”大統領”や”首相”、あるいは”政治家”に求めるものの
価値観を審判する大統領選挙にもなった気がする。

政治家や学者が青臭い理想論を語らず、だれが語るんだ?と
私は思うし、リーダーとして引っ張っていく人には高い目標を
掲げてほしいとも思う。
”清貧”なんて言葉はいまや政治家の対極だけれど、
政治家には必須であってほしい…。
政治屋には求めないけれど。

そして、権力を持っている人だけではなく
影響力を持っている、力がある人には有意義な使い方をしてほしい。
特定の人種や宗教を侮蔑するのではなく、
寛容さを体現してほしい。
武力で抑え込むのではなく共感を示し、理解しようとしてほしい。
前はやりすぎと思っていたポリティカルコレクトネスが
いまは懐かしくて仕方がない!
と、熱く石鹸箱の上に私も乗り、ウィスコンシン州のパルに
メールした。
(get on a soap box:石鹸箱に乗る…ではなく、
意見を主張する、という意味)

"I agree.
Trump is so blatantly hateful to so many groups of
people. It makes me sick, someone in a position of power
like that acting like it's ok to hate certain groups of people."
(わかるわ。トランプは露骨にたくさんの集団を嫌悪する。
権力がある人がそうやって特定の集団の人々を嫌悪して
よいという態度をとることにヘドがでる。)

この4年間を振り返り、よかったと思う人はトランプに、
ひどかったと思う人はバイデンに…。
選挙結果がみんなの審判よ、と思っていたからこそ
ウィスコンシン州の別のパルは「正直、アメリカ人に失望よ」と
トランプの予想外の得票に失望していた。