ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

高齢化

女子高生の娘に「最近は映画の主人公まで高齢化してない?」と
私が観ていた映画について言われた。
観ている私の年齢が上がってきていて、恋愛だけの映画に
胸がときめかなくなったから、な気もする。
そう思いつつ、いや、やっぱり映画も高齢化しつつある?と思ったり。
そうかと思えば、永井路子が「ネグってる」と著作の中で書いていた。
ネグってる…なにそれ?とググる私。
多分、前後の文章から推察するに、ネグレクト(無視された)から
きているんだろう。
ネグってる…初耳!
昔の人は使ってたのか?ナウいでしょ?みたいに???
「”ネグってる”使ってました?」と
高齢者世代の方々にはつい聞いてしまう今日この頃。
「あら、懐かしい言い方!」なんて人、いまだに会いませんけれど…。

先日、知り合いから共通の知人の近況を聞いた。
私とは違う県にいた彼女が私の生活圏内に引っ越してきている、
という話だった。
あら、全然知らなかったわ。仕事の都合で?と聞くと、
「違うの!」とものすごく真剣な顔で言われた。
えっ、なにか良くないニュースでしょうか…と私も真面目な顔をして
次の言葉を待った。
「彼女、駆け落ちしたのよ!」と。

・・・駆け落ち!?
駆け落ちって、あの若い男女が手に手を取り合って
親の許可を得ずに新天地で結婚するっていうような昔のアレ?
でも・・・いや…えっと…彼女、私より7つほど上ですよ…
自分でも言いたくないですが、”もう若くない”んですけれど。

わかった!相手がとっても年齢が下で、相手のご両親が反対して
手に手を取って駆け落ちかと思いきや、相手は彼女より年上。
えーっと…どちらも良い年齢の大人で、”駆け落ち”っていうのか?
もう親の許可がいる年齢でもないだろうに、と呆然。
ちょっと駆け落ちの定義がわからなくなってきた…。

ロンドンのパルが以前、ドイツ人と日本人の国際カップルの話をしていた。
日本人女性の親が結婚に反対をして、”駆け落ち”状態らしい、と。
ロンドンのパルはドイツ人男性に「日本人の彼女が親の許可を
どうしてもとってから結婚したいらしい。日本人はそういうものなのかな。」と
相談されて、「びっくりしたわ!!」と話していた。
どこにびっくりしたの?
”駆け落ち”がまだ存在するのかってところ?と聞くと、
「結婚に親の許可がほしい」と言う成人女性に、だったらしい。
「だって、あなたから聞いた話を全然違うから。」と。
私の場合は夫が私の親に挨拶にきて、芳しくないことを言われ(婉曲表現で)
私が「これは結婚の許可を得ているんじゃない。挨拶にきただけ。
この人と結婚します!っていう挨拶よ。」と言った。
若かったけれど…。いや、若かったから?
夫や友人たちも、両親も「さすがメイ!」と笑ったり、呆れたり…。
そんなことを知っているロンドンのパルは
「親からの許可がないと結婚できないって…」と呆然としたらしい。
そのときは、まぁ人による?と思ったのは、その女性が私より若かったから。
いま私より年上の女性の”駆け落ち”に衝撃を受けている。
駆け落ち…年齢制限なしか。すべてが高齢化しつつある社会かも。
成人年齢は18歳になったのに。