中3の息子が社会の江戸時代に苦戦している。
将軍の名前が覚えられない!と。
15代、全員を暗記しているほどではないけれど、
1代家康、2代秀忠、3代家光、4代綱吉…8代は暴れん坊将軍!と
時代劇を見て育った私には”暴れん坊将軍”を知らないことが驚きだった。
しかし、9代将軍は知らない…。
9代将軍家重とその通訳をした大岡忠光(大岡越前の親戚!)の物語を
読んだ。
『まいまいつぶろ』
9代将軍家重がいまでいう脳性麻痺で言語障害があり、
ことばがうまく伝わらず、また排尿障害もあり家重が通った後は
かたつむり(まいまい)のように跡がついた…とか。
そんな家重の言葉を理解する人間に出会い、家重の人生は大きく変わる。
公家から正室を迎え、後継を作り、そして将軍に…落涙すること数回。
正直、時代小説としてはなんだか物足りなさを感じるけれど…
江戸の地名がでてくるわけでもなく、食事がでてくるわけでもないので
江戸時代にタイムスリップしたり、江戸時代を散策しているような
気にはならない。
(宇江佐真理の時代小説はそういうところがとても上手だった!)
それでも久しぶりにおすすめしたい物語。