ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

理解が追い付かないこと

息子たちの通う公立中学校で校則が大幅に緩和されるらしい。
靴は何色でもいい!
靴下も何色でもいい!
髪型だってかなり自由に…となるらしい、と息子たちが
全校集会で聞いたようで、報告してくれた。

それからイライラ、もやもやしている。
娘が中学生の時、ブラが透けると肌色の肌着や黒色の肌着を着ていたら
「校則は白一色です。」
セーターに灰色を着たら「黒か紺です」と言っていた、
あの中学校が?
「靴下はワンポイントまで可。左右に模様があれば2ポイントです」
って、ジョークのようなことを真面目に言っていたあの中学校が
校則を緩和?

下着が透けない色はベージュや黒で、白は最も透けるんですよ、と
根拠を基に説明しようとも「肌着は白一色で」と言っていた先生や
黒も紺も灰色も学生らしい地味な色で制服の下に着用することに
どこに差異があるのかわからない、と言っても
「黒か紺で」と言っていた先生や、
「左右に模様があれば2ポイント」と言っていた先生たちが
同じ顔で、同じ口で、「校則を昨今の状況に鑑みて緩和する」と
言ったとか。
人権意識の向上?
個性の尊重?
花子が中学生だったのはたった3年前だけれど、その3年で
そんなに状況は変化するの?と理解ができない。
そして、それに違和感も批判もなく受け入れていく人たちを見ていると
もやもやとイライラが募る。

戦後、教科書を墨で消し、「これからは人権だ」「自由だ」「みなさんが主役だ」
と言っていた先生たちをよく生徒は信用して授業聞けたものだ、と
私は常々思っていたけれど、そうか、こんな感じか…と思った。
昨日まで「国のために戦争に行くことが誉れだ」と語っていて、
次の日には同じ顔と同じ口で全く逆の思想を言える?
ついていけれない…と思った人たちはいなかったのかと不思議だったけれど
みんな簡単に受け入れたのかもしれない、と
息子たちを見ていて思った。
良くも悪くも素直に発言を受け入れることができるって、
素晴らしいことだと思うしかない、と思うことにする。

娘の高校で卒業式があり、校長先生の祝辞が相変わらず変だった、
と娘が言っていた。
「自分の欲求に負けるな。食欲を律しろ」という話だったようで…
花子は「校長先生、即身仏にでもなるんか?と思った」と。
靴下何色でも、セーター何色でも、即身仏でも、
もうなんでもいいわ、と思えてきた。