ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"Seven Days Of You"

ロンドンのパルが数年前に送ってくれた本をやっと読んだ。

Seven Days of You

Seven Days of You

Amazon

数年過ごした東京からアメリカへ戻ることになった女子高生の
最後の7日間の物語。
親友だと思っていた友達による裏切り、姉との確執、
離婚してフランスで新しい家族を築く父親との関係の変化、
夜の東京、東京のいろいろ…。

アマゾンのレビューに書かれていた。
"This is the YA version of Lost in Translation or Before Sunrise!"
(これはロスト・イン・トランスレーションビフォア・サンセット
若い子版。)

 

もう本当にこの一言に尽きて、いろいろと事件は起きる割に
話はあまり進まない…。いや、全く?そもそも7日間だから…。
東京の土地勘がない私からすると、歩いてる。
ひたすら歩いている。
さすが、若い子は違うな…と思うほど歩いている。
そんなに無駄に歩くなら、我が家の犬も一緒に散歩してほしい、
と何度思ったか。
もしや、走れメロス並み?と思うほどに散歩していて
ある意味健全!…かと思いきやバーにもクラブにも行く。
「日本はIDカードを偽造する必要もない。提示を
要求されることもない」とカラオケで
アルコール注文のときにもでてくる。
(いまはアルコール提供には年齢確認あると思うけれど‥)
カラオケやプリクラがちょっと古い東京(2017年出版)だけれど、
東京タワーも明治神宮もでてくる。
忠犬ハチ公成田エクスプレスも!
タコ焼きも焼き鳥もでてくる。
「説明しているといまひとつだけれど、食べるとすごくおいしい」
なんて書かれていたのは”タコ”のせいだろう。

ロンドンのパルが送ってくれたこのYA(ヤングアダルト)小説、
「私の語彙レベルはきっと女子高生」と言っていた頃に
送ってくれたんだと思う。
あのときの私は知らなかった。
英語の語彙力は女子高生レベルでも、
YA小説は私にはちょっときつかった。

好きだった人の言動に傷つく、友達を傷つけた、
親子関係に悩む…そういう若い者あるあるに最早、共感できず
「それって、そんなに重要なのか?」と最早、理解に時間がかかる。
「そうか、きっとそういう年齢」ですべて飲み込む。
主人公やその周囲のキャラクターより親目線で読んでしまう。
夜中にほっつき歩いていた娘を心配してパニックになる母、
こどもの環境をより良くしようと頑張ってしまう母、
より良い環境を与えたのに!と憤りを感じる母たちに
共感してしまうお年頃。
本選び、難しい。53冊目。