ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

場違い

「場違いだ!」と気づいたような場に行ってしまったこと、
みなさん、それぞれ幾度かはあるだろう。

私の最初の”場違い”は大学時代に中国人の友人に招待されてホイホイ行った
”中国人の友人たちによる内輪の旧正月を祝う会”。
中国人の文化も知れるし、中国語も使えるし、
メイメイ、おいでよ~と誘われた。
日本人もいるの?と聞くと、いると思う、という回答だったので
適当な格好で行った。
中華料理の円卓が10卓以上はあるような超立派な旧正月の会で…
1卓に10人前後。
私が「メイメイはここ!」と座らされたのは中国人ばかりの席。
「ちょっ!!話が違うじゃん!」と抗議したら、「中国語しっかり話して」と
言うと友人は社交の場に消えた。
頭がショートするほど中国語を聞いて話した3時間だった。
日本人のいる席がよかった…と話すと、指さされた先は教授陣。
…日本人って、教授か!教授といるか、中国語で頑張るか、
中国語を選んだけれど、その後、その光景が何度か夢に出てきた。

場違いその2、
書道のZOOM新年会のお誘いを先生からいただき、
「見せれる字でも顔でもない」と言いつつも、断り続けることも失礼で
ZOOMなら、と参加。
「和気あいあいとしていますよ」と聞いていたけれど…
ZOOM入室してすぐに気づいた。
・・・師範の方々ばかりじゃないですか!!
私、まだ師範ではないんですけれど…雅号をもらったけれど
師範昇格だからもらったわけではなく
「練習を頑張っているから、今後に期待」の努力賞の雅号で…
師範の方々が口々に「練習不足で」という中で、先生が
「みなさんよく練習を頑張っていますが、特にメイさんがよく練習されてる」
なんて言い出すものだから、冷や汗ダラダラ。
自分の書いた練習用紙もすべて保管し、後から見返すと成長が見えたり
ダメな点に気づく、なんていう立派な心がけの師範の方々に
「メイさんはどう保管されてますか?」なんて聞かれて、
我が家の愛鳥のフン切り網の下に敷いてます、なんて言えるわけもなく…
「そろそろ電車の時間なので」と言い出せないZOOM,恐ろしすぎる、と知った。

そして、今回が人生3回目の”場違い”。
ちょっと諸事情があって、必死に動いている…。
伝手もないままメールしたり、メール返信に食いついたり、電話したり、
担当のおじいさまが親切で穏やかな人で、
「いいおじいさんだわ~」と思っていたら支部長だったと知る…。
そのおじいさまが「メイさんの参考になるZOOMシンポジウムがありますよ」と
わざわざメールで教えてくれたので参加した。
名前と県名を入力するように、とZOOM入室後の指示があり
私も入力して気づく…。
あれ?これ、全国いる…参加者はそれほど多くなくても
ちょっとしたシンポジウムの参加者ですら全国制覇?
さすがだわ~と組織の大きさを呑気に思っていたら
シンポジウムの内容が想像の3倍はレベルが高かった。
知らないことが多すぎてメモがA4のコピー用紙3枚。
どういう意味?とスマホで調べている間に進んでいく…頭がついていかない、
知らないことが多すぎる、と思った3時間。
そして、質疑応答のときに県名の意味を知った。
・・・これ、支部長さんたちの会議だったのでは????
だから、全国、各県二人ずつくらいでいるんじゃん!
質問する気満々だったけれど、急にPCの前で今更ながらに小さくなる。
これ、そもそも私が参加してもよかったのか?とドキドキする。
とりあえず、私に教えてくれたおじいさんに迷惑をかけないようにひっそりと
質疑応答をせずに聞くけれど、皆さんの的確な質問に
「私もそれ聞きたかった!」「私もそれ言いたかった!」が多く、
しかも、組織柄?みなさん、すごく穏やかで丁寧で品が良くて…
あぁ、こういう人に私もなりたい、と思いつつ拝聴。
約3時間のシンポジウムの感想を家族に聞かれた。
「レベル高すぎた…」に尽きる。場違いでした…。