ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『タイガー・マザー』

いま読んでみたい本の覚書、『タイガー・マザー』エイミー・チュア著。
子どもに中国式スパルタ教育でハーバード大学に行かせたり、
音楽家に育てた大学教授らしい。

レビューを新聞で読んだり、雑誌で読んだりしていて、
育児書と読むよりも、育児日記感覚らしい。
子どもを罵倒しながらピアノやバイオリンをさせて、
音楽家として成功するまでに育てたとか、
音楽と演劇以外はオールAを課したとか、
へぇ~!とちょっと気になる。

うちの娘も実は3歳半からピアノを習わせている。
英才教育!!と思ったわけではない。
子どもの頃にピアノをしていた私が無性にピアノをまた
触りたくなり、娘をダシに一緒に習い始めた。
(その後、わたしはお休み中…汗)
3歳や4歳のこどもにピアノの練習をさせることの大変さったらない。
私の母は全くの放任で、結果、私はピアノのキャリアばかり
立派で、弾ける!とは言えるレベルではないので、
子どもの教育に親は大事!と思っている。
いまは「弾いて~!」とか「練習!!」で練習するように
なったものの、やさしく「練習しましょ~」で
練習してくれるようになったわけではもちろんない。
おだてたり、脅したり、ほめたり、怒ったり…。
娘はいま、なかなかいいペースでピアノを進んでいて、
あと半年でキャリア10年の私に追いつく。
娘が早いというよりも、キャリアだけあって、
私のレベルが低すぎなんです…。
幼少期の私と娘を比べても、やはり親との関わりが重要なんだと
気づかされる。

一方で、『タイガーマザー』の帯を見ただけで、
文化資本”という言葉を思い出した。
「本が好きな親の子どもは本好きになる」とか「高学歴の親の子は高学歴」
といった類のもの。
もし、これが大学教授が書いた本ではなく、低所得者の低学歴の人だったら?と。
本書をまだ読んでいないものの、「はたして、これを一般人が真似できるか?」と
いう記述はあちこちで見聞きする。(コーチを雇ったり、高価な楽器を買ったり)
こうやって、高学歴・高所得者は作られていくのか…と思ったり。
身分社会ではないけれども、完全な実力社会とも思えず、
親によって得たステータスの上にちょっと自分の努力があるだけで成功する人と
自分の努力で限界の人。
本を読む前に、すでにいろいろと考えさせられて憂鬱になり、
買うのを躊躇っている。

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