ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

日本のゲイ

NHKでゲイの人が特集されていた。
「結婚、パートナーのあり方」として。
日本でゲイをカミングアウトした結果、住みにくくて
オランダに行き、オランダ(世界で初めて同性婚を認めた国だとか)
でパートナーの男性をみつけた男性の話。

新聞で、「結婚式で、ああいう顔をする新郎の顔を見たことがない」
と一足早く見た記者?のコメントに、どんな顔をするのだろうと
見てみたかった。

ゲイの友人はスウェーデンに一人しかいないけれど、
ヨーロッパは基本的にゲイにフレンドリーだと彼は言っていた。
アメリカは?と聞いたら、アメリカはフレンドリーじゃないと
アメリカのゲイの友人が嘆いていたよ、と彼は言っていた。
でも、アメリカのパルたちに聞いてみたら、
いまのところ100%の確率で、「私たちはゲイにフレンドリーよ」と
言う。あちこちの州で聞いたけれども、
ゲイに否定的なことを言うパルはいなかった。

アメリカのパルによると、アメリカではゲイであることを
カミングアウトするより無神論者だと
カミングアウトするほうが勇気がいるらしい。
それはもう大変な非難をされ、友人が数人去ったわ、とパルが言っていた。
あなたにもいままで実は言っていなかったけれど…と。
私は神も仏もアラーもなんでも信じる、
困ったときだけ。

オーストラリアもゲイにフレンドリーよ、とオーストラリアの
パルも言っていた。
叔父もゲイだし、いとこに先日、カミングアウトされたばかりよ、と。
へぇ~と思ったけれども、カミングアウトするのも変な話だと
思うのは私だけなのかしら。
私は今まで一度も、「私は異性愛者です!男性が好きです!」なんてこと
家族にも友人にも言ったことはない。
言わなくても、それが王道で言う必要がないからだろう。
オーストラリアのパルのいとこも、カミングアウトをいままで
していなかったということは、それなりの葛藤もやはりあったのだろうか、
などと考えてしまった。

TVの男性の結婚式、私は彼の姿を見ながら、泣いてしまった。
「新郎が結婚式であんな顔をするのを見たことがない」と書かれていた
”あんな顔”とは、今までの自分に決別する顔、
今までの家族と決別し、新たな人生のパートナーとの
人生の門出でする決意、決別の表情。
いままでの人生を懐かしむよりも先にでる決意、そんな顔。
最近の新婦さんは、そんな顔はしていない。幸せいっぱい、夢いっぱい、
という晴れやかなどこまでも幸せそうな頭の上に花が咲いた顔。
それとは違うきっぱりとした顔、
私も結婚式でした表情だなぁ、と懐かしく見た。
この前、結婚した友人は実家から徒歩圏内のアパートに引越し、
実家も近く、結婚前と何が違うの?という生活がわかっていたからか、
いままでの延長、という中での晴れ舞台、という表情を結婚式でしていた。

私は各種、反対を押し切り、自分の意思を貫く形で結婚し、
後にも退けない!自分を信じて突き進むのみ!という
どっかの首相以上の不退転の決意での結婚式だった。
TVの日本人の彼もオランダでオランダ人と結婚し、
ゲイとしてやっていく、そんな決意が顔から滲み出ていた。
彼の決意を心底、応援したいと思うと同時に
誰もが心地よく、幸せを感じる世界であってほしいと思う。



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