ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ドイツのカルテスエッセン

「今日の夕飯は何~?」とこどもたちに毎日聞かれる。
今日は暑い…暑すぎるので、
今日はドイツのKaltes Essenでいこうと思う。
こどもたちにも「今日はカルテス エッセンよ~」と言うと、
「なにそれ?」と聞かれたので、
「ドイツ語」と答える。

ドイツ料理?!とわくわくでいっぱいのこどもたちの前に、
ドン!とサンドイッチ。
キュウリとハムの。
ブドウもつけて。
ついでに冷ややっこも作ります?けれど。

Kaltes Essen、ドイツ語で”冷たい食事”を意味する。
ドイツ人の夕食は火を使わない、とか。

Dinkel-Roggenbrot mit Wilder Bernd und Grinkenschmied belegt

「伝統的にはそう言われている…」と大学時代にドイツ語の教授が
話してくれた。
ドイツでドイツ人家庭に夕食を招待され、
ドイツの家庭料理にわくわくして行ったら、カルテスエッセン、
パンとバターとハムだった…と。
別のドイツ人家庭で夕飯に誘われた時もカルテスエッセンだろうと
レストランで食事をして行ったら、
今度は普通にたくさんの家庭料理が出てきて苦しんだこともあるようで、
カルテスエッセン、というよりドイツ人の夕食が読めない…と話していた。

夕食に火を使わない理由はドイツ人女性の高い就業率や
寝る前には軽食が健康にいいからだと聞いたりしたけれど
いまはどうなのだろう。
やっぱり夕飯はカルテスエッセンで火を使わない料理なの?と
ドイツのパルたちに聞きたいところではあるけれど
私のドイツ人のパル、数人いるのにメールの返信が
1週間ほどかかったり、whatsappでつながっていない人ばかり。
うーん、知りたい!
私はいますぐ知りたいのに!ドイツ人に直接聞きたい!と
思っていて思い出した。
今日、ポスクロでだした私の絵葉書がドイツに着いたようで、
「絵葉書、ありがとう~」というメッセージを受け取っていたわ。
ドイツから。
ポスクロでは基本的に届いてID登録するときに
「絵葉書ありがとう~云々」というメッセージもセットで送る程度。
私が送った時も受け取った時も。
きっとほかの人も同じはず。
しかし、今回は違う。

「私のカードを受け取ったドイツ人のあなたに
質問があるの!」と登録メッセージを
送ってくれたドイツ人女性に聞いてみた。

「いまでもまだカルテスエッセン、やってる?
いやなに、日本があまりにも暑くて今日我が家では
カルテスエッセンしたんだけれど…ドイツの文化って
習ったんだけれど、いまでも実在するの?」と質問。

ドイツ人の37歳の女性が返信してくれた。
「この30数年でドイツの食事も劇的に変わったのよ。昼休みが短くなって、
働く時間も長くなったから
家に帰って昼ご飯を食べることもなくなった。
だから、ほとんどの家庭では温かい食事を夕飯に食べ、
冷たいものをランチに食べているわ。
でも、私の両親は年を取って退職してからまた昼に
温かい食事をたくさん食べ、夕飯は軽く食べてってしているわ。
私の仕事はドイツ中を旅行するから日中にしっかりと
食事をとる時間がなくて、夜にゆっくりたっぷりってなっているわ。
あなたの質問の答えになっているといいけれど。」
と、とーっても丁寧に答えてくれた。

時代の流れなのね…。