お葬式の話題をパルたちに書いた。
特に線香を絶やさないといったことは日本の文化なので、
興味をもってもらえるかな?と。
パルたちの国のお葬式はどんな特別なルールがあるのかしら?と。
私の手紙が着いたばかりのアメリカのパルから、
「なんだか、いろいろと大変だったみたいだけれど、
なにが一番大変だった?」とメールがきた。
何が一番大変だったか…私の場合は、”人物関係”です。
亡くなった夫の祖父には年に5,6回は会っていたけれど、
お葬式のときに初めて、おじいちゃんが8人兄弟だったと知った。
・・・8人?!すごいなぁ。
そういえば、うちの祖母も6人兄弟ですが。
お通夜やお葬式のあれこれを葬儀屋さんと決めるのに、
夫に義弟さんに義父母に義母の兄弟に夫の従兄弟に…と
血縁関係のある人たちはみんな参加しての大会議でした。
揉めたわけではなく、みんながおじいちゃんの最後のお別れ行事に
積極的に参加しようとしていたように思う。
見ていて、いいなぁ~、おじいちゃんは幸せ者だよ~と思ったほど。
しかし、お通夜が始まる前から、亡くなったことを知った
町内会関係にご近所さん、近い親戚に遠い親戚にとあちこちから人が
家に駆けつけてきた。
この対応を私が一手に担うことに…。
「え~っと、どちらさん?」状態、私も相手も。
私は一郎の妻です、と言うと、「一郎さんって?」となる。
え~っと、「一郎は花子の長男です。」と言ってわかってくれる人もいれば、
花子さんって?と聞かれ、「太郎の娘です」となって、
おぉ~!太郎さん(祖父)の!とやっとわかる具合。
これを10人くらいに繰り返しました。
夫でも知らない人のオンパレードだったようで、
40過ぎの夫が「大きくなって~!」と言われてました…。
全く夫の祖父の親戚関係を知らなかった私、
話を聞いていたら、「メイちゃんはお通夜に来るかしら?」と話している。
えっ?私ですか?もちろん、出席しますよ~と言うと、
「あぁ~、ちゃうねん、いとこのメイコちゃんや!」と。
夫の親戚、私と同じ名前が2人もいましたよ!
どれだけありふれた名前なんだ…と改めて思った。
その上、「ゆうこさんも来るかしら?」と話している。
ゆうこ?うちの母ですか?と聞くと、
「いやいや、ゆうこちゃんも親戚や!」といった具合に
同じ名前の人の多いこと、多いこと。
私の名前が3人、母の名前も一人、ついでに母の姉の名前が二人。
「めいちゃん~」と呼ばれると、お葬式では「は~い」と3人答える、
といった具合。
夫の祖父の妹さんにも初めてお目にかかりまして、
「ほぉ~あなたが一郎さんのお嫁さん。顔から人柄のよさや優しさが
にじみ出ている素敵な奥さんやねぇ~。」とお褒めいただきました。
夫は、「あっ、まぁ、うっ…」と言葉に詰まってましたが。
夫は喪服を着ただけで、「どっからどう見ても…ヤバイ職業の人」と
言われてました。さすが親戚、遠慮がない!
結婚式を地味にした私たち、かなり近い親戚としか顔を合わせてなかったことに
気づいた。
そもそも結婚式しなくても…と思っていた時に、
「お葬式で自己紹介するのも変よ。」と実母が言っていた。
こういうことなのね…。