イギリスのパルから手紙が来た。
「うちの子、知らない人に会うと、私の背中の後ろに隠れるのよ。
あなたの息子も?」と。
彼女の娘ちゃんと息子は同じ誕生日、(あちらが1つ上)なので
ほぼ同じ年齢として聞かれた。
うちの子どもたちは物怖じしない…とまではいかないけれども、
人見知りでもないと思う。
ただ、こどもたちが園や学校に行きだして、
どれだけ私がこどもの性格を把握しているのだろう、
とわからなくなることがある。
例えば、「いつも率先して、手伝ってくれて、すごく気が利く。」と
担任の先生に褒められている年長の息子、
家でお手伝いを頼むと、「俺、疲れとんやなぁ~。」と
どっかのサラリーマンみたいになかなか動かない。
「いつもにこにこですね~」と先生に褒められている年少の息子は、
「おい!おい、コラ!」と外ではとてもお言葉が悪い…。
すでに大きな猫のお面を被っているに違いない。
そして、8歳の娘はというと、
先日、「仲良しのゆうこちゃんが私が持ってないおもちゃで
そのおもちゃを持っているほかのこと遊ぶから、
私には家に来ないで、と言った~!」と泣いて帰った。
どんなおもちゃか、と聞くと、
「クラスのみーんなが持っているやつ。」と。
…クラスのみーんなって、女子も男子も?
いや、女子だけ…。ゆみちゃんも?
じゃあ、ちょっとゆみちゃんママに確認のメールを…と言うと、
「ゆみちゃんは持ってない。」と。
つまり、持っているのはたかだか2,3人?
それを”みんな”って言った?
しかも、同じおもちゃを持ってない人は遊べないって言われた?
そういうときは、泣いて帰るんじゃなくて、
「こっちからお断りです!遊ばなくてよろしい!」と伝えた。
娘は「別の遊びを提案するわ!」と泣いた目で遊びに行った。
結局、そのおもちゃは誰も持ってきてなかったらしい。
・・・なんじゃそれ?!と呆気にとられたけれど、それが8歳?
この話をすると、夫が「お母さんも”みんなの名前とやらを挙げよ”と
ばあばに言われていたらしいで。」とフォローしていた。
私もよく水増ししてました、”みんな”を。
「じゃあ、電話で確認してみよう。」と母に言われ、焦ったものです…。
夫はというと、「こっちからそんな子はお断りや!」と義母に怒られたらしい。
しかも、「遊ばない、と断りの電話を入れなさい。」とまで言われ、
それはさすがに…と子どもだった夫が断ると、
「じゃあ、おかんがしたるわ。」と言われたらしい。
そこまで怒らなくても…と夫は幼心に思ったらしいが、
私にはその怒りがわかる。
「その根性が気に入らない!」なんですよ。
子どもの頃の私だったら、同じことを言われたら、
「もう二度とゆうこちゃんとは遊ばないから!」と
すぐに決別宣言していただろう。
娘みたいに泣いて帰ってくるなんて、ありえないわ~とびっくり。
イギリスのパルも人見知りの激しすぎる娘ちゃんの対応に苦慮していたけれど、
うちの娘の内弁慶さにも私も対応に苦慮している。
私が手伝いを頼むと、「一郎、やっといて。」と弟に下請けに出す、
それをまた「おい、次郎、やっとけよ!」と年長の息子が弟に言い、
我が家で”孫請け”まで行われてます。
それがまた”ひ孫請け”に出されるわけです。
「お父さん、やっといて!」と底辺に夫がいたらしい…。
それを「母さん、やったで!」と報告にくるのは娘。
・・・社会の縮図だ!と感心してしまう。