先週、子どもたちの学校でマラソン大会があった。
小1の息子で1000m、6年生は2000mという私からすると
かなり本気のマラソン大会がこどもたちの通う小学校ではある。
2週間ほど前から、マラソン大会に向けて全校児童で
朝走ったりしていたという力の入れっぷり。
娘は私のDNAを感じさせるスポーツ苦手っぷりではあるけれど、
小1の息子は夫に似て運動神経もいいし、走るのも早い。
ただし、スイッチを入れるのが難しい。
そんな息子、いまはお手伝いをしてお小遣いをもらうことに夢中で
「靴並べ1回10円」「お箸並べて10円」とせこくアルバイトをしている中、
「マラソン大会1位は200円なんてどう?」と言い出した。
200円?!と思ったけれど、のることにした。
1位200円、2位100円、3位50円と賞金を出すことになった。
ここで息子の走ってきた順位を軽く紹介すると、
年中のときは恐竜の真似して走って、練習ではずっと1位だったのに
本番は最下位。
年長のときはスタートで出遅れて一番最後だったのに
外周から4人抜きでぶっちぎりの1位。
今年の運動会は100m走を4人中3位…。
運動会の徒競走なんて、手をぶらぶらさせて、身体もくねくねさせて
イカが走っているのか?タコか?もしかして、うちの息子?!
という走りっぷりでした。
マラソン大会もどうせまたイカかタコの軟体動物走りでしょ?と
「どうぞどうぞ、1位は200円ね~」と約束。
気温7度、体感温度はもっと下回るような寒空の下のマラソン大会、
娘は予想通りの走りでした。
息子は…と思うと、スタートして100mほどのときは
どこにいるかもわからないほどだったのに
戻ってくるとき(500m直線で折り返す方式)
なんとまさかの3位。もう一人の男の子と抜きつ抜かれつの接戦。
2位争いをしているなんて!
うちの息子が背中をピンと背骨があるみたいに
(実際あるんですけれど…)
腕を振って走っているなんて!これはすごい瞬間よ!と思ってしまった。
あまりにびっくりして、奇跡的瞬間にも関わらず写真忘れたほど。
そして、残り100mでラストスパートをかけた息子、
クラスでは2位でゴールイン。
ほかの保護者から「えっ?太郎君って、足速かったの?!」と
口々に驚かれた。
ええ、実は…。本気を出すのは2年に1度くらいですけれど…と苦笑。
2位をとったなんて、褒めなくては!と思いつつ、
やっぱりあの運動会はかなり手を抜いていたのか…と。
一生懸命に走って遅いのはわかるけれど、
なんで運動会でも真面目に走らないのよ~!と2位の息子を説教。
「早く走ったら疲れるんやで?母さん、知ってる?」と息子に聞かれた。
私が走るのが遅いことへの挑戦状か?
久しぶりに本気で走った息子、
担任の先生やクラスの友だちに「すごい」と連呼され、
賞金の100円も獲得し、とーってもマラソンが好きになったようで、
「どっかでマラソンしてないかな~?俺、走りたいんやけど!」なんて
言うまでになった。
このわかりやすいところは間違いなく夫そっくり!
小学生のうちの成功体験は良いと聞くけれど、
いまうちの息子は天狗です。