ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

"NORMAL PEOPLE"

アイルランド人の本屋勤務の知り合いに
紹介してもらったアイルランドで人気の本を読んだ。
家族間のDV、伝統、文化に疲れ切った私に(”A WOMAN IS NO MAN"で)

bitter-chocolate3.hatenablog.comさらっと読めるふつうそうなタイトル…ということで
選んだ。

"NORMAL PEOPLE"

Normal People: One million copies sold

アイルランド人の女性作家の処女作で、
ドラマ化もHuluでされている。
ドラマの画像を見たけれど、私が想像した登場人物と
同じような感じ!
そうちょっと田舎な純粋な感じ。

ストーリーは高校で人気の男子生徒がちょっと浮いている
女子生徒と隠れて付き合う、というところから始まる。
日本でも昨今?話題のスクールカースト
上位にいる男子生徒と下位にいる女子生徒。
二人の時には仲良くするけれど、学校では目も合わせず…
あらあら、まあまあ…なありがちなストーリー展開。

私、スクールカーストの違う高校生カップルの
恋愛本を楽しく読めるほどキャッキャしている年では
ないんですけれど…
と多少げんなりしながらも読む。
その後、月日は経過し、カップルは別れ、別々の人と付き合い、
それでも友人として付き合い、また付き合い、
また別の人と別れ、また付き合い…
「いや、もうそろそろどっちかにしようか!」と
私の堪忍袋の限界を超えても
付き合い、別れ、付き合い…そして、終わる。
なんだこの結末!!というところで。

海外の人たちが日本の漫画や小説に暴力が多い、
とよく話題にする。
私も何度か言われたし、聞いたことがある。
でも、日本の恋愛小説で女性が鼻血出すまで殴るとか
身の危険を感じて、えっ?これ、スリラー?犯罪小説?
殺人事件が起きるのか?と恋愛小説内
思うことなんてないけれど、
”NORMAL PEOPLE"(ふつうの人々)にはある。
新しい彼には「sexのとき、お尻たたいてほしい」と
言い出す登場人物についていけなくなったり。

暴力シーンが多いとするかどうかは人により多少の差異は
あるだろうけれど、本の中で何が楽しくて他人の
暴力シーンを目撃しなければならないんだ、と
私は思う。
もっと軽く、頭を空っぽにして読める本を次は読む!と
ロンドンのパルと夫に宣言し、読んでいるのは
安定のソフィー・キンセラ
「起きたら、セレブになっていた!」とか。

Remember Me?

それ、暴力シーンはなさそうで最高!と思えるほどに
暴力シーンの多い本が続いて疲れた。